武満徹と文学

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モーツァルトのクラビコードとピアノフォルテ

武満徹(1930~1996)は日本だけでなくTORU TAKEMITSUとして欧米でも大変有名な現代作曲家ですが、彼の文章で使われる言葉は音と同じくらいの綿密な集中力をもって選び抜かれた感銘を与える言葉が多く、沈黙は金なりとは言いますが沈黙以上の言葉ではないかと感じます。

武満徹は詩人滝口修造(1903~1979)のもとに集まった芸術家で結成された「実験工房」(1951~1957)の結成時のメンバーでもあります。 「遮られない休息 1」(1952)を初演した若き日のピアニストの園田高弘氏(1928~2004)も同人でいらっしゃいました。  

武満徹著作集1に収められている「音、沈黙と測りあえるほどに」(1971)のエッセイの前文に、滝口修造が「余白に」という文を寄せていますが、これを読むと武満徹の音楽が良く分かります。 また指揮者の小澤征爾氏(1935~)との対談集も興味深い話題が多く、現在の若い音楽家(私もそうですが)への警鐘の対談かもしれません。

武満徹著作集
武満徹と小澤征爾対談「音楽」


次は詩人の滝口修造の詩「遮られない休息」から武満徹がインスパイアされて作曲した「遮られない休息」をご紹介しようと思います。
「遮られない休息」他~ロジャー・ウッドワード
TORU TAKEMITSU CD

「遮られない休息 1」(初演1952年 園田高弘)~高橋アキ(ピアノ)
https://www.youtube.com/watch?v=GIhMOghwxio

「遮られない休息 2」(初演1959年 笠間春子)~高橋アキ(ピアノ)
https://www.youtube.com/watch?v=vqobGGQCIok

「遮られない休息 3」(初演1959年 笠間春子)~高橋アキ(ピアノ)
https://www.youtube.com/watch?v=n6DVKyU-pOs

3曲で7分弱の短い曲ですが、詩の情景を描写したというより詩を読んで感じた印象を音楽にされたようです。
生前、保守的で有名なウイーンフィルも武満徹の曲を演奏したそうで武満氏は大変喜ばれたそうだす。

ちなみに滝口修造翻訳の名著「芸術の意味」をご紹介します。
滝口修造訳「芸術の意味」
http://www.msz.co.jp/book/detail/00108.html
長く読まれているベスト・セラーの本ですが、門下の方で興味のある方はお貸ししますので受付までお尋ね下さい。

明日はリストの「ダンテを読んで」について書いてみようと思います。
 




プロフィール

谷真子 masakotani

Author:谷真子 masakotani
東京音楽大学卒業

ADRESS
奈良市学園前

ピアニスト谷真子公式サイト
http://masakotani.co
奈良市学園前 谷真子ピアノ教室 教室ブログ「musica」
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