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2017_04
12
(Wed)09:11

ブラームス 2つのラプソディ Op.79-1/Brahms 2 Rhapsodien Op.79-1

ブラームス(1833~1897)の2つのラプソディはブラームスが46歳、1879年に作曲したピアノ独奏曲で、Op.79-1とOp.79-2の2曲から成っております。

ブラームスは1877年から1879年にかけて夏の間オーストリア南部のペルチャッハという町で過ごし、2つのラプソディを書き上げます。 ぺルチャッハはヴェルダー湖のほとりにあるアルプスの山々に囲まれた保養地ですが、ブラームスもその地を好み、クララ・シューマンにもその美しさを書き送っております。 ブラームスは3回目の滞在の1879年の夏に2つのラプソディOp.79を作曲し、翌1880年には自身によって初演をしております。

またかつての弟子のエリーザベト・フォン・シュトックハウゼンに献呈されております。

ブラームスは1850年代初期にピアノ・ソナタを3曲作曲、その後パガニーニの主題による変奏曲などの変奏曲に取り組み、1860年~1870年にかけてはハンガリー舞曲集等の連弾作品があります。

その後、2つのラプソディを作曲しますが、これ以降はピアノ作品には手を付けず、1892年になってピアノ小品を作曲します。

ラプソディは古代ギリシャ吟遊詩人の歌を指しますが、音楽的には自由奔放な形式で民族的または叙事詩的な内容を表現した楽曲を意味します。

ブラームス 2つのラプソディ Op.79-1♫~アルゲリッチ
ブラームス 2つのラプソディ Op.79-1♫~ルービンシュタイン
ブラームス 2つのラプソディ Op.79-1♫~ペライア
ブラームス 2つのラプソディ Op.79-1♫~シフラ


ピアニスト谷真子公式サイト
2016_12
19
(Mon)10:53

ブラームス ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25

ブラームス(1833~1897)のピアノ四重奏曲はピアノとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロによる四重奏で、ブラームス30歳前の若かりし頃の作品です。

1855年頃に作曲に着手されましたがしばらく放置され完成は1861年で、初演は1861年11月16日ハンブルクでクララ・シューマンらによって行われました。 同時期に作曲に着手された曲にピアノ協奏曲第1番があります。

1937年、シェーンベルクによって管弦楽版に編曲されております。
ブラームス=シェーンベルク ピアノ四重奏曲第1番 第4楽章から♫~ベルリン・フィル映像
ブラームス=シェーンべルク ピアノ四重奏曲第1番 全楽章♫~ベルリン・フィル

第1楽章 Allegro
ト短調、ソナタ形式。 哀しげな第1主題と平穏な第2主題から構成されております。
ブラームス ピアノ四重奏曲第1番 第1楽章♫~ルービンシュタイン

第2楽章 Intermezzo
間奏曲。ハ短調。 美しい流れるようなメロディーが続きます。
ブラームス ピアノ四重奏曲第1番 第2楽章♫~ルービンシュタイン

第3楽章 Andante con moto
変ホ長調。 緩やかなメロディーで始まり、中間部では堂々と奏されます。 その後最初のメロディーに戻って静かに終わります。
ブラームス ピアノ」四重奏曲第1番 第3楽章♫~ルービンシュタイン

第4楽章 Rondo alla Zingarese
ト短調。 「ジプシー風ロンド」です。 ジプシーを思わせる情熱的な第1主題と、堂々とした第2主題によるロンドです。 最後は第1主題に戻り熱狂的に終わります。
ブラームス ピアノ四重奏曲第1番 第4楽章♫~ルービンシュタイン

ブラームス ピアノ四重奏曲第1番♫~チョ・ソンジン
ブラームス ピアノ四重奏曲第1番 第4楽章♫~アルゲリッチ


ピアニスト谷真子公式サイト
2016_06
24
(Fri)09:27

ブラームス 4つの小品 作品119/Brahms 4 Stucke Op.119

「4つの小品作品119」はブラームス(1833~1897)が1893年に作曲したピアノ独奏のための性格的小品集です。

ブラームスが作曲した最後のピアノ独奏作品です。

第1曲は1893年5月に残りの3曲は1893年6月に着手されオーストリアのバート=イシュルでのブラームスの夏の休暇中に完成しております。

初演は1894年3月7日ロンドンでアイベンシュタッツのピアノにより作品118と合わせて演奏されております。

P1030432.jpg

第1曲 間奏曲 ロ短調
1
決して悲観的でも絶望的でもなくすべての感情を超えた穏やかさが感じられます。

第2曲 間奏曲 ホ短調
2
近く訪れるであろう死への漠然とした不安を感じさせる曲です。 中間部は天国で来るであろうな宗教的な達観を感じさせるシンプルな曲です。

第3曲 間奏曲 ハ長調
3
テーマは東洋的な五音音階で作られていますが、ドイツ的な生真面目さを併せ持った「giocoso」です。

第4曲 狂詩曲 変ホ長調
4
堂々としたファンファーレのような重厚な和音によるテーマで幕を開け非常に交響的な曲です。 最後は重々しい変ホ短調で劇的に終わります。

ブラームス 4つの小品♫~ケンプ
ブラームス 4つの小品♫~ぺライア
ブラームス 4つの小品♫~ルプー
ブラームス 4つの小品♫~リヒテル
ブラームス 4つの小品♫~シフ
ブラームス 4つの小品♫~ルドルフ・ゼルキン


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2016_06
24
(Fri)09:27

ブラームス 4つの小品 作品119/Brahms 4 Stucke Op.119

「4つの小品作品119」はブラームス(1833~1897)が1893年に作曲したピアノ独奏のための性格的小品集です。

ブラームスが作曲した最後のピアノ独奏作品です。

第1曲は1893年5月に残りの3曲は1893年6月に着手されオーストリアのバート=イシュルでのブラームスの夏の休暇中に完成しております。

初演は1894年3月7日ロンドンでアイベンシュタッツのピアノにより作品118と合わせて演奏されております。

P1030432.jpg

第1曲 間奏曲 ロ短調
1
決して悲観的でも絶望的でもなくすべての感情を超えた穏やかさが感じられます。

第2曲 間奏曲 ホ短調
2
近く訪れるであろう死への漠然とした不安を感じさせる曲です。 中間部は天国で来るであろうな宗教的な達観を感じさせるシンプルな曲です。

第3曲 間奏曲 ハ長調
3
テーマは東洋的な五音音階で作られていますが、ドイツ的な生真面目さを併せ持った「giocoso」です。

第4曲 狂詩曲 変ホ長調
4
堂々としたファンファーレのような重厚な和音によるテーマで幕を開け非常に交響的な曲です。 最後は重々しい変ホ短調で劇的に終わります。

ブラームス 4つの小品♫~ケンプ
ブラームス 4つの小品♫~ぺライア
ブラームス 4つの小品♫~ルプー
ブラームス 4つの小品♫~リヒテル
ブラームス 4つの小品♫~シフ
ブラームス 4つの小品♫~ルドルフ・ゼルキン


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2016_06
22
(Wed)08:55

ブラームス 6つの小品 Op.118/Brahms 6 Stucke Op.118

「ピアノのための6つの小品作品118」は1893年に完成したブラームス最晩年のピアノ小品集です。 存命中に出版された最後から2番目の作品でクララ・シューマンに献呈されております。

ブラームスは初期・中期のオーケストラをそのままピアノに移したような雄大な曲想のソナタ・変奏曲を多く書いた後で、1871年の「8つの小品作品76」から「4つの小品作品119」まで5つの小品集を書いております。

P1030432.jpg

第1曲 間奏曲
1
ブラームス特有の音域の広い和声が非常に美しいです。

第2曲 間奏曲
2
単独で演奏される事が多い作品です。
ブラームス 6つの小品 Op.118-1,2♫~キーシン

第3曲 バラード
3
力強い和音による情熱的な曲です。

第4曲 間奏曲
4
ブラームス 6つの小品 Op.118-3,4♫~キーシン

第5曲 ロマンス
5
タイトルの「ロマンス」の通り甘い曲想の作品です。
ブラームス 6つの小品 Op.118-5♫~キーシン

第6曲 間奏曲
6
暗い曲想の作品で最後は疲れ果てたように静けさの中で終わります。
ブラームス 6つの小品 Op.118-6♫~キーシン

ブラームス 6つの小品♫~シフ
ブラームス 6つの小品♫~ぺライア
ブラームス 6つの小品♫~ルプー
ブラームス 6つの小品♫~グリモー


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