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2016_11
30
(Wed)09:05

音楽と絵画

絵画は視覚芸術、音楽は聴覚芸術といえると思いますが、素人の方には視覚芸術の方が聴覚芸術よりも芸術として認識しやすいのではないかと思います。

実はピアニストの仕事というのは画家さんと同じなのです。 画家さんは白いキャンパスに絵の具と絵筆を使って絵を描きますが、ピアニストも絵を描いているのです。 ピアニストはホールという空間に絵の具(音色)と絵筆(いろいろなタッチ)を使って絵を描いているのです。

視覚芸術は残りますので目の前で全体像をゆっくり見る事ができますが、聴覚芸術は瞬時消えていきますから残像を繋ぎあわせて聴衆自身で作品を完成させなくてはいけません。 ですから芸術として認識するのが難しいのです。

絵の具や絵筆は多ければ多いほど良い絵画になりますが音楽も同じです。 音色が多彩であればあるほど、またタッチの数が多いほど良い演奏になります。

そこで、「音」は絵の具と同じで色を持っているのだという事をご存じない方も多いのではないかと思います。 音には色があるのだと認識しながらピアノを弾くと、たとえ導入の方でも5種類くらいの色は作れます。 その後訓練でこの色の数を増やしていくのですが、この色彩感を鍛えるためにピアニストは良く絵画を見に行きます。

一方絵を描くには絵筆が必要ですが、ピアノ演奏にもその絵筆と同じ様々なタッチが必要です。 これも長い時間をかけて訓練しながら様々なタッチを覚えます。

ところで私は日本の洋画家では小磯良平さんという画家の絵が好きなのですが(この好みは祖母から母へ、そして私へと受け継がれているものです。)、神戸に神戸市立小磯記念美術館がありますので宜しければ是非一度訪れてみられて下さい。 東京の迎賓館にも小磯良平さんの作品は飾られておりますが、端正な品格の高い絵を描かれる画家さんです。

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左「絵画」 右「音楽」 小磯良平画伯作

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「斉唱」 小磯良平画伯作

絵も宗教画から、肖像画、風景画、写実画、抽象画等時代の流れで歴史がありますが、音楽も同じです。 バロックから古典派、ロマン派、近代、現代と歴史があり音楽の場合は全ての分野を弾くことを求められます。

ピアニストは日々の練習に追われ美術館に足を運ぶ時間を確保するのが難しいですが、私もなるべく時間を作って美術館には足を運ぶようにしております。 本物の絵画を見るのがベストですが、美術館になかなか行く時間のないお子さんの場合、自宅で画集を手に取って眺めるだけでも色彩感覚は鍛えられるかと思います。

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ピアニスト谷真子公式サイト
2016_11
30
(Wed)09:05

音楽と絵画

絵画は視覚芸術、音楽は聴覚芸術といえると思いますが、素人の方には視覚芸術の方が聴覚芸術よりも芸術として認識しやすいのではないかと思います。

実はピアニストの仕事というのは画家さんと同じなのです。 画家さんは白いキャンパスに絵の具と絵筆を使って絵を描きますが、ピアニストも絵を描いているのです。 ピアニストはホールという空間に絵の具(音色)と絵筆(いろいろなタッチ)を使って絵を描いているのです。

視覚芸術は残りますので目の前で全体像をゆっくり見る事ができますが、聴覚芸術は瞬時消えていきますから残像を繋ぎあわせて聴衆自身で作品を完成させなくてはいけません。 ですから芸術として認識するのが難しいのです。

絵の具や絵筆は多ければ多いほど良い絵画になりますが音楽も同じです。 音色が多彩であればあるほど、またタッチの数が多いほど良い演奏になります。

そこで、「音」は絵の具と同じで色を持っているのだという事をご存じない方も多いのではないかと思います。 音には色があるのだと認識しながらピアノを弾くと、たとえ導入の方でも5種類くらいの色は作れます。 その後訓練でこの色の数を増やしていくのですが、この色彩感を鍛えるためにピアニストは良く絵画を見に行きます。

一方絵を描くには絵筆が必要ですが、ピアノ演奏にもその絵筆と同じ様々なタッチが必要です。 これも長い時間をかけて訓練しながら様々なタッチを覚えます。

ところで私は日本の洋画家では小磯良平さんという画家の絵が好きなのですが(この好みは祖母から母へ、そして私へと受け継がれているものです。)、神戸に神戸市立小磯記念美術館がありますので宜しければ是非一度訪れてみられて下さい。 東京の迎賓館にも小磯良平さんの作品は飾られておりますが、端正な品格の高い絵を描かれる画家さんです。

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左「絵画」 右「音楽」 小磯良平画伯作

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「斉唱」 小磯良平画伯作

絵も宗教画から、肖像画、風景画、写実画、抽象画等時代の流れで歴史がありますが、音楽も同じです。 バロックから古典派、ロマン派、近代、現代と歴史があり音楽の場合は全ての分野を弾くことを求められます。

ピアニストは日々の練習に追われ美術館に足を運ぶ時間を確保するのが難しいですが、私もなるべく時間を作って美術館には足を運ぶようにしております。 本物の絵画を見るのがベストですが、美術館になかなか行く時間のないお子さんの場合、自宅で画集を手に取って眺めるだけでも色彩感覚は鍛えられるかと思います。

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ピアニスト谷真子公式サイト
2016_11
29
(Tue)19:29

クリスマスの音楽

もうすぐ12月、クリスマスの季節ですね。 我が家もクリスマスを迎えるためにツリーを飾りました。
P1030749.jpg

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P1030742.jpg

私はクリスチャンではありませんが、クラシック音楽に関わる仕事をしているので、クリスマスにはささやかなツリーを教室の入り口に飾りお祝いを致します。

クラシック音楽は教会でのミサ音楽が母胎となって発展してきた音楽ですので、クラシックの源流を知ってもらうためにも12月はミサ曲のCDや誰でも口ずさめる讃美歌を受付でかけております。

競争社会の厳しさにさらされている子供たちに、レッスンを受ける前に気分を変えてもらうために、いつもは受付でハイドンの弦楽四重奏などのCDをかけているのですが、12月はクリスマスの穏やかさを感じてもらえたらとウィーン少年合唱団等の歌うミサ音楽や讃美歌、またある時はモーツァルトのミサ曲をかけます。

最近は日本でもクリスマスを祝う習慣が文化として定着しておりますが、普段あまり聴かないモーツァルトのミサ曲などに耳を傾けてみられるのはいかがでしょうか。

ウィーン少年合唱団讃美歌
モーツァルト ミサ曲ハ短調 K.427
モーツァルト 戴冠ミサ ハ長調 K.317


ピアニスト谷真子公式サイト
2016_11
29
(Tue)19:29

クリスマスの音楽

もうすぐ12月、クリスマスの季節ですね。 我が家もクリスマスを迎えるためにツリーを飾りました。
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私はクリスチャンではありませんが、クラシック音楽に関わる仕事をしているので、クリスマスにはささやかなツリーを教室の入り口に飾りお祝いを致します。

クラシック音楽は教会でのミサ音楽が母胎となって発展してきた音楽ですので、クラシックの源流を知ってもらうためにも12月はミサ曲のCDや誰でも口ずさめる讃美歌を受付でかけております。

競争社会の厳しさにさらされている子供たちに、レッスンを受ける前に気分を変えてもらうために、いつもは受付でハイドンの弦楽四重奏などのCDをかけているのですが、12月はクリスマスの穏やかさを感じてもらえたらとウィーン少年合唱団等の歌うミサ音楽や讃美歌、またある時はモーツァルトのミサ曲をかけます。

最近は日本でもクリスマスを祝う習慣が文化として定着しておりますが、普段あまり聴かないモーツァルトのミサ曲などに耳を傾けてみられるのはいかがでしょうか。

ウィーン少年合唱団讃美歌
モーツァルト ミサ曲ハ短調 K.427
モーツァルト 戴冠ミサ ハ長調 K.317


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2016_11
28
(Mon)13:06

クラシック音楽の楽しみ方

クラシック音楽は難しい音楽理論に則って作曲されておりますので、それを専門に学ぼうとすると長い年月のかかる壮大な世界ですが、趣味でクラシック音楽を聴かれる方にとっては一時世俗を忘れ心が癒される楽しい世界ではないかと思います。

もちろん音楽学者顔負けの知識を持たれ、趣味とは言ってもかなり専門的に楽しまれている方も中にはいらっしゃいますが、多くの方は難しい事は分からないけれどもクラシック音楽を聴いたら心が浄化され安らぐから好きという方が多いのではないかと思います。

演奏にはもちろん正しい演奏と間違った演奏の2種類がありますが、しかし正しい演奏に唯一の正解があるわけではありません。

その点が数学やスポーツと異なる点ではないかと思います。 100点の演奏にもいくつかの正解があり、また1位の演奏も一つとはかぎりません。

最終的には、どのピアニストを好むかは聴かれる方の好みによって決定されるのではないかと思います。

お洋服を選ぶ場合も、インテリアを考える場合も、その他日常のあらゆる場面で何かを選択する時に自分の好みと言うものがあるのではないかと思います。

育った環境や友人の影響や現在置かれている社会的ステータスなど様々な要素で人間の好みと言うものは形成されるのではないかと思いますが、自分の感性に合ったものに触れると安堵感を覚えます。

どのピアニストを好むかと言うのもこれに近い所があるのではないかと思います。

ちなみに私は自分でも好みは保守的な方だと思うのですが、お洋服でもインテリアでも伝統的で端正なものを好みます。

ですから好むピアニストもクラシックの王道を進む正統派の端正なピアニストを好みます。

でもそうではない音楽関係者の方も多くいらっしゃいます。 伝統を打ち破り斬新な演奏をするピアニストや華やかな聴衆を引きつけるパフォーマンスをされるピアニストを好まれる方も多く、これはどちらが良いまたは悪いという問題ではありません。

クラシックの世界は敷居が高くてと敬遠される方々も、難しく考えずご自分の好むピアニストの音楽を理屈抜きで楽しく聴かれたらそれで良いのではないかと私は思います。

演奏は人生経験そのものですので、若い人の演奏には血気盛んなエネルギーがあり、また人生経験豊かな方の演奏には人生を語るものがあります。 また男性ピアニストには男性の、女性ピアニストには女性特有の良さがあります。 

いずれにしましても日本でもお食事に行くように気楽に生の演奏会に足を運ばれる方が増えていく事を日々願っております。


ピアニスト谷真子公式サイト