2016_12
31
(Sat)08:57

ハイドン ピアノ三重奏曲 ト長調 Hob.XV-25 Op.73-2(ランドン版 39番)

ハイドンはピアノ三重奏曲をおよそ45曲作っておりますが、その中でもHob.XV-25は明るくさわやかな演奏効果の高い曲で良く演奏されます。

作曲されたのはハイドンがロンドン滞在中の1795年です。

ハイドンのクラヴィーア3重奏曲は、初期・中期・後期に別れていますが、初期は、ハイドンの若い1760年頃、モルツィン伯爵の下に出入りしていた時期の作品です。 タイトルはディベルティメントとなっていて、クラヴィーアのパートは明らかにチェンバロを想定して書かれております。

そして約20年後、エステルハージ侯爵の時代の後半に書かれた作品群が中期で、その後ロンドン時代に書かれた作品群が後期です。 ロンドン時代の作品はクラヴィーアのパートは明らかにピアノフォルテ用に書かれております。

第1楽章 アンダンテ ト長調 2/4拍子
ピアノが優しい調べで始まり、ヴァイオリンと温もりある対話をしているかのようです。
第2楽章 ポコ・アダージョ ホ長調 3/4拍子
ピアノの素朴な調べは郷愁を誘い深く共鳴するものがあり慰めを感じる調べとして響いてきます。
第3楽章 フィナーレ:ハンガリー風のジプシー・ロンド
プレスト ト長調 2/4拍子
ピアノ、ヴァイオリン、チェロが喜びを分かち合うように、生き生きと明朗軽快に展開していきます。

第3楽章から通称「ジプシー・ロンド」とも呼ばれます。

ハイドン ピアノ三重奏曲 ト長調♫~コルトー



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2016_12
30
(Fri)07:33

シューマン アレグロ ロ短調 Op.8/Schumann Allegro h-moll Op.8

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シューマン(1810~1856)はドイツロマン派を代表する作曲家ですが、1830年、シューマンは20歳の時フランクフルトでパガニーニの演奏を聴き強い衝撃を受けます。 ヴィルトゥオーゾへの道を目指したシューマンは1830年作品1という作品番号を付して「アベッグ変奏曲」を完成致します。

それまで音楽の道に進むことを反対していた母親もこの作品を大変祝福し、シューマンは晴れて音楽家としての道を進む事を許されます。

「アレグロ」は初め「ロ短調のソナタ」の第1楽章として1831年から32年にかけて作曲が進められておりましたが「アレグロ」(作品8)として出版されました。

同時期に出版された曲に「パピヨン」(作品2)や「パガニーニの≪カプリス≫による練習曲」(作品3)などがあります。

シューマン アレグロ♫~デームス
シューマン アレグロ♫~ラローチャ



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2016_12
28
(Wed)07:36

ファリャ 火祭りの踊り/Falla Danza ritual del fuego

今日はフィギュアスケートの浅田真央選手が2016~2017年のフリープログラムの楽曲で使用しているファリャの「火祭りの踊り」の曲について書いてみます。

ファリャの「火祭りの踊り」はスペインの作曲家のファリャ(1896~1946)が1914年ジプシー系女性舞踏家のパストーラ・ィンぺリオから依頼され1915年に初稿を完成させたバレエ音楽「恋の魔術師」の中の一曲です。

ピアノ用の編曲は1921年に出版されました。

1914年から1915年にかけてまず歌入りの音楽劇「ヒタネリア」として室内オーケストラのために作曲され1915年に初演されましたが、これは不評に終わります。 そのため1915年から1916年にかけて独唱、ピアノを含む2管オーケストラのための演奏会用の組曲「恋は魔術師」として改訂され1916年にマドリッドで初演され好評を博します。 その後ファリャはバレエ化を決意し管楽部分に最終の改訂を施し1925年パリで上演致します。

あらすじは未亡人のカンデラスが恋をしますが、亡き夫の亡霊がこれに嫉妬し邪魔しようとします。 そこでカンデラスは友人ルシアにこの亡き夫の霊を誘惑させその間に自分の恋を成就致します。 火祭りの踊りは悪魔払いの際の音楽で燃え盛る炎の前でカンデラスが激しく踊り悪魔払いの儀式を行います。

「火祭りの踊り」は情熱的な激しい曲ですが、ピアノだけでなくチェロなどにも編曲され単独で演奏会で良く弾かれる曲です。

ファリャ 火祭りの踊り♫~ルービンシュタイン
ファリャ 火祭りの踊り♫~ラローチャ

ファリャ 火祭りの踊り♫~管弦楽


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2016_12
26
(Mon)07:53

グリンカ=バラキレフ ひばり/Glinka=Balakirev The Lark

グリンカ(1804~1857)は近代ロシア音楽の父と呼ばれロシア国民学派の祖ですが、1840年作曲の歌曲集「サンクト・ペテルブルクとの別れ」という歌曲集の第10曲に「ひばり」という大変美しい歌曲があります。

グリンカ ひばり♫~ソプラノ

それをバラキレフがヴィルトゥオジテイにピアノ用に編曲した作品がグリンカ=バラキレフ ひばりの曲です。

序奏から始まり、ひばりのシンプルなメロデイに伴奏形が付けられそのメロデイラインにきらびやかな装飾が施されて展開していきます。

アンコールピースとして良く演奏される作品です。

グリンカ=バラキレフ ひばり♫~キーシン



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2016_12
23
(Fri)08:53

バラキレフ 東洋風幻想曲「イスラメイ」/Balakirev Oriental Fantasy "Islamey"

バラキレフ(1837~1910)はロシアの作曲家でグリンカの弟子でもあり、またバラキレフ、キュイ、ムソルグスキー、ボロディン、リムスキー=コルサコフというロシア五人組の指導者的役割を果たした人物でもあります。

代表的作品に「イスラメイ」がありますが今日はその「イスラメイ」について書いてみます。

「イスラメイ」はカフカス地方へ旅行中、トルコ・イスラム系諸民族の民族音楽に触れたバラキレフが1869年9月に書き上げたピアノ曲ですが、ピアノ曲の歴史において最も演奏至難な独奏曲の一つに挙げられ、作品はニコライ・ルビンシテインに献呈され1869年12月ニコライによって初演されました。

イスラメイというのはカフカス地方の民族舞曲のことで8分の6拍子の速いテンポの曲です。

バラキレフ自身も生前は超絶技巧のピアニストとして通っていましたがそのバラキレフを持ってしても「イスラメイ」は手に負えないパッセージがあると言わしめたほどですが、同時代のニコライ・ルビンシテインやフランツ・リストは興味を持ったそうです。

1902年には第2稿の改訂稿が出版されております。

またバラキレフの死後まもなく門弟のリャプノフによって管弦楽として編曲されました。 イタリアの作曲家カゼッラによっても管弦楽に編曲されております。

第1部では華やかな雰囲気を持つ第1主題のイスラメイの主題が提示され、中間部では東洋的な第2主題が幻想的な雰囲気を作り出します。 第3部では最初のイスラメイの主題が再現され熱狂的なコーダで終わります。

バラキレフ イスラメイ♫~キーシン
バラキレフ イスラメイ♫~ホロヴィッツ
バラキレフ イスラメイ♫~プレトニョフ
バラキレフ イスラメイ♫~ランラン

バラキレフ=リャプノフ イスラメイ♫~管弦楽
バラキレフ=カゼッラ イスラメイ♫~管弦楽


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2016_12
21
(Wed)08:45

チャイコフスキー ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に」 イ短調 作品50/Tchaikovsky Piano Trio a-moll Op.50

チャイコフスキー(1840~1893)のピアノ三重奏曲作品50は作品の献辞から「偉大な芸術家の思い出に」という副題で知られております。

偉大な芸術家というのは、チャイコフスキーの親友のニコライ・ルビンシテイン(1835~1881)のことで、この作品はニコライ・ルビンシテインへの追悼音楽として作曲されました。

ニコライ・ルビンシテインはロシアの音楽教育者、ピアニスト、作曲家、指揮者ですが、アントン・ルビンシテインの弟で、チャイコフスキーの親友です。  1866年9月1日にモスクワ音楽院を開設し、初代院長を務めました。 存命中は、最も偉大なピアニストの一人に数えられていましたが、死後は兄アントン・ルビンシテインの名声の陰に隠れております。  音楽的価値観や演奏様式は兄に比べると古典的なものでした。 チャイコフスキーにピアノ協奏曲第1番を書かせたものの、書き直しを命じ初演をしなかったためチャイコフスキーはハンス・フォン・ビューローにその作品を献呈し初演を委ねたという有名な話があります。 しかしその後ニコライ・ルビンシテインは評価を改めモスクワ初演では指揮をし自身も良くピアノ独奏を行ったという話です。 またピアノ協奏曲第2番はニコライ・ルビンシテインに献呈されましたが、彼の死により初演は叶わなかったようです。 ちなみにバラキレフも代表作の《イスラメイ》をニコライに献呈しております。

故人を偲んで室内楽曲を作曲するというロシア音楽の伝統は、アントン・アレンスキーからラフマニノフを経て、ショスタコーヴィチやシュニトケに受け継がれております。

2つの楽章で構成されておりますが、第2楽章の最終変奏とコーダは長大で全曲を演奏すると約50分近くになります。

第2楽章はチャイコフスキーのピアノ作品の中で最難曲と言われますが、追悼作品である事から全曲を通して全体的に荘重な雰囲気で人気の高い作品です。

チャイコフスキー ピアノ三重奏曲♫~リヒテル
チャイコフスキー ピアノ三重奏曲♫~キーシン
チャイコフスキー ピアノ三重奏曲♫~アルゲリッチ
チャイコフスキー ピアノ三重奏曲♫~ギレリス


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2016_12
19
(Mon)10:53

ブラームス ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25

ブラームス(1833~1897)のピアノ四重奏曲はピアノとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロによる四重奏で、ブラームス30歳前の若かりし頃の作品です。

1855年頃に作曲に着手されましたがしばらく放置され完成は1861年で、初演は1861年11月16日ハンブルクでクララ・シューマンらによって行われました。 同時期に作曲に着手された曲にピアノ協奏曲第1番があります。

1937年、シェーンベルクによって管弦楽版に編曲されております。
ブラームス=シェーンベルク ピアノ四重奏曲第1番 第4楽章から♫~ベルリン・フィル映像
ブラームス=シェーンべルク ピアノ四重奏曲第1番 全楽章♫~ベルリン・フィル

第1楽章 Allegro
ト短調、ソナタ形式。 哀しげな第1主題と平穏な第2主題から構成されております。
ブラームス ピアノ四重奏曲第1番 第1楽章♫~ルービンシュタイン

第2楽章 Intermezzo
間奏曲。ハ短調。 美しい流れるようなメロディーが続きます。
ブラームス ピアノ四重奏曲第1番 第2楽章♫~ルービンシュタイン

第3楽章 Andante con moto
変ホ長調。 緩やかなメロディーで始まり、中間部では堂々と奏されます。 その後最初のメロディーに戻って静かに終わります。
ブラームス ピアノ」四重奏曲第1番 第3楽章♫~ルービンシュタイン

第4楽章 Rondo alla Zingarese
ト短調。 「ジプシー風ロンド」です。 ジプシーを思わせる情熱的な第1主題と、堂々とした第2主題によるロンドです。 最後は第1主題に戻り熱狂的に終わります。
ブラームス ピアノ四重奏曲第1番 第4楽章♫~ルービンシュタイン

ブラームス ピアノ四重奏曲第1番♫~チョ・ソンジン
ブラームス ピアノ四重奏曲第1番 第4楽章♫~アルゲリッチ


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2016_12
17
(Sat)18:31

ソナチネとモーツァルトについて

ピアノを習われる方が必ずと言っていいくらいお勉強する本に「ソナチネ」という教本がありますが、最近はいろんな方が校訂されたソナチネの教本が出ており、教本の選択肢も広がっております。

原典版の楽譜以外はどの教本でもそうですが、校訂された方の解釈に基づいて編纂されており、楽譜に書かれている解釈が全てというわけではありません。

いろんな出版社から出ている楽譜を数冊購入し比べてみるのも楽しいものです。

さて私はソナチネは幼稚園の時にお勉強致しましたが、その時先生に要求された事は、楽譜に正確に丁寧に演奏するという事だったように思います。 自分の感情に溺れて弾くのではなく、拍に忠実に演奏するという事を指導された記憶があります。

ところで私が使っていた全音楽譜出版社の「ソナチネ」の楽譜の中にはモーツァルトやハイドンやベートーヴェンの簡単なピアノ・ソナタものっておりましたが、、私も小学校低学年までに「ソナチネ」の中で一応それらの読譜は致しました。 しかし小学校高学年になって本格的にピアノ・ソナタをお勉強する際には「ソナチネ」の本の中でお勉強した時とは違って精神面などもっと高度な内容を要求されたように思います。

全音出版の「ソナチネ」に載っている有名なピアノ・ソナタにモーツァルトのK.545ハ長調というモーツァルト晩年期のピアノ・ソナタがありますが、私は小学5年の時コンクールの課題曲でこの曲を弾きました。 幼稚園の時「ソナチネ」の教本の中でお勉強した際に要求された事とは全く違うレベルの繊細な音色や音で感情を表現する事を要求された記憶がございます。

しかし今大人になって再びモーツァルトのソナタを取り出して弾いてみる時に、子供のような純粋無垢で天真爛漫な音を作り出すのは大変難しい事です。 お勉強が進んだ分、自分に課すタスクも厳しくなり、子供の時に比べると感情も複雑になっておりますので「子供は天才」というわけにはまいりません。。 音符が少ない分、一つの音符に込められた質量は大きく、今はモーツァルトほど難しい作曲家はいないのではないかと思っております。

私の好きなピアニストの一人にオーストリアの女流ピアニストのイングリッド・へブラーがいますが、彼女のようにモーツァルトだけで演奏会をする事ができ聴衆の方に感動を与えられたらそれはピアニストにとって素晴らしい事だと思います。

幼稚園の時のソナチネ9番、5年生の時のモーツァルトのソナタK.545、そして先日弾いたモーツァルトピアノ四重奏曲第1番の演奏にリンク致しますので、年齢に応じた演奏の良さを楽しんで頂けたらと思います。

クレメンティ ソナチネ Op.36-3 第1楽章♫~谷真子(幼稚園)
モーツァルト ピアノ・ソナタK.545 第2,3楽章♫~谷真子(小5)
モーツアルト ピアノ四重奏曲第1番♫~谷真子(2016,11,7)


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2016_12
16
(Fri)15:30

シューマン フモレスケ 変ロ長調 作品20/Schumann Humoreske B-Dur Op.20

フモレスケはシューマンが1839年に作曲したピアノ独奏曲ですが、その当時シューマンはウイーンに住んでおりました。 同時期に作曲された曲としては「アラベスク」や「花の曲」があります。

後、結婚をするクララは当時はパリに滞在しておりましたが、シューマンはクララへの手紙の中でフモレスケの作品の中でクララへの愛を書き表しているとクララに書いております。

またシューマンは自身で「この世のあらゆる事から影響を受け、その気持ちを音楽で表すという方法を見つけた」と述べていますが、その言葉通りフモレスケはその表情を次々に変え捉えにくい作品となっております。

シューマンによるとフモレスケはドイツ人に特有なフモレスケ(人間の様々な感情が交差した状態)でいわゆるユーモアとは異なると言っております。

曲は大きく分けると7つの部分に分けられますが、5,6,7の部分を一つにまとめて考え5つに分ける解釈もあります。
1.単純に(Einfach 変ロ長調 4/4拍子)
1
2.性急に ("Hastig" ト短調 2/4拍子)
2
3.単純、繊細に "Einfach und zart" (ト短調 4/4拍子)
3
4.愛情をこめて ("Innig" 変ロ長調 4/4拍子)
4
5.非常に活発に ("Sehr lebhaft" ト短調-変ロ長調 2/4拍子)
5
6.いくらか華麗さをもって ("Mit einigem Pomp" ハ短調 4/4拍子)
6
7.最後に ("Zum Beschluss" 変ロ長調 4/4拍子)
7

シューマン フモレスケ♫~チョ・ソンジン
シューマン フモレスケ♫~ラローチャ
シューマン フモレスケ♫~ルプー


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2016_12
14
(Wed)15:13

シベリウス 5つの小品 作品75より 第5曲「樅の木」/Sibelius 5 Pieces Op.75

シベリウス(1865~1957)はフィンランドの作曲家ですが、ヘルシンキ音楽院で作曲などを学んだ後ベルリンへ留学しウィーン音楽院でも学んだ作曲家です。

交響曲だけでなく多くのピアノ曲も作曲しておりますが、クリスマスによく演奏されるピアノ曲として、第1次世界大戦勃発の年の1914年に作曲された、通称「樹木の組曲」の中の第5曲「樅の木」があります。

北欧の長く厳しい冬の間、佇むモミの木の様子が描かれた人気の高い曲です。

5つの小品
1. ピヒラヤの花咲くとき "When the mountainash in flower" 
2 さびしい樅の木 "The lonely fir" 
3 ポプラ "The aspen" 
4 白樺の木 "The birch" 
5 樅の木 "The fir" 

シベリウス 「5つの小品」より 第5曲「樅の木」


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2016_12
13
(Tue)12:33

チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」

「くるみ割り人形」はチャイコフスキーが作曲したバレエ音楽です。 「白鳥の湖」「眠れる森の美女」とともにチャイコフスキーの三大バレエのひとつで、特にクリスマスシーズンではテレビ等でも良く放映されます。

ちなみにくるみ割り人形とは人形の形をしたくるみを割る道具で、クリスマスのオブジェとしても飾られます。

マリインスキー劇場の支配人のイワン・ヤヴォロシスキーはチャイコフスキーにドイツのE.T.A.ホフマンの童話「くるみ割り人形とねずみの王様」を原作とするバレエの作曲を依頼します。 初演は1892年12月18日サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で行われました。

あらすじは、ある王国で王子が誕生しますが、踏み殺されたねずみの女王の呪いで王子はくるみ割り人形になってしまいます。 クリスマスイヴの夜、少女クララはプレゼントされたくるみ割り人形を弟と取り合いをし弟はくるみ割り人形を壊してしまいます。 老人が修理しますが12時を打つとクララの体は人形程の大きさになります。 はつかねずみの大群とくるみ割り人形の指揮する兵隊人形が対峙しクララはハツカネズミをやっつけます。 くるみ割り人形は王子に変身し二人はお菓子の国に旅立ちます。 お菓子の国に到着した王子は女王ドラジェ(金平糖)の精にクララを紹介し、お菓子の精たちによる歓迎の宴が繰り広げされます。 最後はクララがツリーの前で目覚める場面と、そのままお菓子の国で終わる場面と二つの解釈があります。

チャイコフスキーによってバレエ音楽から編んだバレエ組曲「くるみ割り人形」作品71aという演奏会用組曲も作曲されており、バレエの初演に先駆けてこの組曲は初演されました。。 組曲の終曲の「花のワルツ」は有名で単独でも良く演奏されます。

門下の方には年末年始の時間のある時にyou tubeでバレエを楽しんでみられませんか?

チャイコフスキー バレエくるみ割り人形♫~マリインスキー劇場 ゲルギエフ指揮
チャイコフスキー 花のワルツ



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2016_12
12
(Mon)09:03

フォーレ ラシーヌの雅歌(賛歌) 作品11/Cantique de Jean Racine Op.11

「ラシーヌの賛歌」はフランスの作曲家のフォーレがフランスの劇作家のラシーヌの詩に基づいて作曲したオルガンと混声四重唱のための合唱曲ですが、この曲はフォーレが通っていた音楽学校の卒業作品として作曲し一等賞を得て卒業した作品です。

ちなみにジャン・ラシーヌ(1639~1699)はフランス古典主義を代表する劇作家で、ギリシャ神話や古代ローマの史実に題材をとる悲劇を得意としていた劇作家です。 

フォーレは教会音楽学校であるニーデルメイエール校で学んだ事や教会オルガニストを長く務めていた事から、グレゴリオ聖歌を土台とするフランス伝統の教会対位法やバッハ作品に親しんでおり、その事がフォーレの作品に大きな影響を与えたと思われます。

フォーレは9歳の時からパリのニーデルメイエール古典宗教音楽学校で学んだフランスの作曲家ですが、1861年からは教師としてやってきたサン=サーンスにピアノと作曲を師事しております。

後パリのマドレーヌ教会で首席オルガニストとなり1896年からはマスネの後任としてパリ国立高等音楽院の作曲家の教授となり、ラヴェル、デュカス、エネスクらを育てております。

フォーレ ラシーヌの雅歌(賛歌)♫~ピアノ伴奏
フォーレ ラシーヌの雅歌(賛歌)♫~弦楽奏団


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2016_12
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(Sun)17:45

コンサートに行ってまいりました。

今日は父の知人の奥様で声楽家の方のクリスマス・コンサートへ行ってまいりました。

”世界で初めのクリスマス”と題されたコンサートですが、このタイトルはコンサートの2部で歌われた曲の題名です。 山田修一さん作詞・作曲の曲ですが、歌詞が胸に沁みる讃美歌でした。

1部はチェロ演奏、ソプラノ独唱、2部はフルート演奏、チェロ独奏、讃美歌と言う構成でしたが、心安まる暖かい時間を過ごす事ができました。

「安かれわが心よ」「聖らに星すむ今宵」という讃美歌は初めて聴きましたが、とても美しい曲でした。

ソプラノ独唱はプッチーニのオペラ「蝶々夫人」より”ある晴れた日に”と”かわいい坊や”でしたが、歌詞を分かりやすく解説して下さったので、情景が目に浮かび、美しい歌声に楽しませて頂きました。

いつもコンサートをお届けする方ですので、たまにはお客様としてコンサートを楽しむのもリフレッシュできて良かったです。


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2016_12
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(Sat)19:31

モーツァルト オペラ「魔笛」 

以前、教室のブログ「musica」の方で専門的にピアノを勉強する生徒さんはオペラやバレエ、その他様々な芸術に触れた方が良いと書きましたが、外国のオペラの日本公演は数も少なくその上ほとんどは東京公演が多いですので、気持ちはあってもなかなかオペラを見に行く機会がない方が多いのではないかと思います。

最近は、イタリアのスカラ座のチケットをインターネットで予約し、わざわざミラノまで行かれるオペラ・ファンの方も多くいらっしゃいますが、you yubeにも良質のオペラの公演がアップされておりますので、まだオペラを見たことがない初心者の方はまずはそれらを見てみられるのも良いのではないかと思います。

今日はモーツァルトの代表作のオペラ「魔笛」にリンクしてみます。

モーツァルト オペラ「魔笛」♫~ミラノスカラ座

指揮はリッカルド・ムーティでイタリアのミラノスカラ座による上演です。 3時間弱の公演です。

「魔笛」はモーツァルト(1756~1791)が作曲したオペラですが、モーツァルトが生涯の最後に完成させたオペラです。 台本は興行主で俳優のエマヌエル・シカネーダーが書き、モーツァルトに大作を依頼します。 初演は1791年9月30日にヴィーデン劇場で行われ大好評を博しました。

物語のあらすじは、王子タミーノが大蛇に襲われ3人の侍女に助けられます。 3人はタミーノの事を夜の女王に報告に行きますが、そこへ現れたパパゲーノは自分が大蛇をやっつけたと嘘をつき3人の侍女から口に鍵をかけられます。 王子タミーノは女王の娘のパミーナに一目惚れをし、悪魔のザラストロにさらわれた王女の救出に、しゃべる事を許されたパパゲーノとともに向かいます。 2人にはお供の3人の童子が付き添い、タミーノには魔法の笛(魔笛)をパパゲーノには魔法の鈴が渡されます。 ザラストロの神殿内で逃げ出してきたパミーノにパパゲーノは出会い救出に来た事を告げます。 その後様々な展開があり,途中からは夜の女王とザラストロが善悪交替します。 最後は夜の女王も奴隷頭のモノスタトスも光に打ち勝つ事はできず、ザラストロが太陽を讃え、一同イシスとオシリス神を讃える合唱のうちにタミーナとパミーナを祝福して幕となります。

序曲は単独でも演奏され大変有名ですが、中で歌われる夜の女王のアリアは大変な難曲として有名で、モーツァルトの世界を存分に楽しむ事ができます。

紙と木の文化の日本人にとって石の文化の西洋は大変遠い国で、真に西洋の文化を理解するのはかなり難しい事です。 ピアノをお勉強しているとクラシック音楽は西洋の文化だという事を忘れがちになりますが、オペラを聴く事はそれを分からせてくれる良い機会ではないかと思います。

年末年始のお休みの一時、たとえyou tubeででもミラノスカラ座のオペラを聴いてみるのはいかがでしょうか?


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2016_12
09
(Fri)17:30

東京音楽大学校友会関西支部演奏会でラヴェルの鏡を(3曲抜粋)演奏致します。

2017年4月29日(土祝)、秋篠音楽堂で「ラヴェルの鏡より抜粋で3曲」を演奏致します。

演奏会名 東京音楽大学校友会第14回関西支部演奏会
日時 2017年4月29日(土祝日)14:00開演(13:30開場)
曲目 ラヴェル 鏡より1.蛾 3、海原の小舟 4.道化師の朝の歌
入場料 1,000円
主催 東京音楽大学校友会関西支部
後演 東京音楽大学校友会
問い合わせ 090-9627-4046(矢野) 0742-46-2302(谷)

校友会各支部演奏会は例年東京音楽大学の先生をゲストにお迎えして、在校生と卒業生が一緒に行う演奏会ですが、関西支部では今年は声楽家の立原ちえ子先生(ソプラノ)を2部にお迎えして開催致します。

チラシが出来ましたら詳細はまたブログにアップさせて頂きますが、室内楽の演奏会が続きソロの演奏は久しぶりですので、ぜひ大勢の方にお聴き頂ければと願っております。

門下の方は受付へ詳細をお尋ね下さい。


ラヴェル「鏡」についてのブログ

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2016_12
09
(Fri)11:48

シューマン 幻想曲 ハ長調 作品17/Schumann Fantasie C-Dur Op.17

今日はシューマンの幻想曲 ハ長調 作品17について簡単に書いて見ようと思います。

ベート-ヴェンによって古典派ソナタは完成し、時代は新しいロマン派ソナタを求めておりました。 ベートーヴェンの晩年の作品、シューベルトにその時代の変遷はみられますが、、シューマン、リストらロマン派の作曲家達によって新しいロマン派ソナタの曲が作曲されていきます。

その中で幻想曲ハ長調はシューマン作曲のピアノのための作品でソナタ風幻想曲です。 

1835年リストらを中心にしてボンにベートーヴェン記念像の建立が計画され、シューマンも発起人として寄付を目的に1836年から1838年にかけてこの曲を作曲しました。

当初は「フロレスタンとオイゼビウスによる大ソナタ」と題され各楽章にも表題が付けられていましたが、出版社の意向でこれは外され冒頭にはドイツの文学者シュレーゲルの詩の一部が掲げられております。

作品はリストに献呈され返礼としてリストからはシューマンに「ピアノソナタロ短調」が贈られております。

第1楽章
ベートーヴェンらしいソナタ形式で書かれていますが、シューマン的な手法が見られます。 楽章の終わりの方ではベートーヴェンの歌曲”遥かなる恋人に”の一部が現れます。
第2楽章
初めはこの楽章には「凱旋門」という標題が付けられており、壮大な行進曲となっております。
第3楽章
ベートーヴェンのピアノソナタ作品111の終楽章を想い出すような曲ですが、シューマンらしいロマンティシズムに溢れた曲です。

シューマン 幻想曲♫~ホロヴィッツ
シューマン 幻想曲♫~リヒテル
シューマン 幻想曲♫~ブレンデル
シューマン 幻想曲♫~ペルルミュテール
シューマン 幻想曲♫~ガブリリュク

シューマン 幻想曲♫~谷真子



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2016_12
07
(Wed)09:37

シューベルト=リスト 12の歌 S.558/Liszt 12 Lieder S.558 

シューベルト=リスト編曲「12の歌曲」はシューベルト(1797~1828)の歌曲をリスト(1811~1886)が編曲したものですが、1837年から38年の間に編曲され1838年に出版されました。

リストはシューベルトの歌曲を57曲編曲致しております。

リストがウィーンでこの作品を演奏した際は「シューベルトへの冒涜」だと批判されたそうですが、発した音の強弱や音色を後から変更できる声楽と、減衰楽器であるピアノではメロディを奏する表現方法が異なるため歌曲をピアノ一台で奏するためには誇張とも受け取れる表現が必要だったのではないかと思います。

リストはシューべルトの事を「大切な英雄」、その作品は「偉大な宝」と述べておりリストがシューベルトに敬意を払っていた事がうかがえます。

1 挨拶を贈ろう / Sei mir gegrusst 
2 水に寄せて歌う / Auf dem Wasser zu singen 
3 君こそわが憩い / Du bist die Ruh 
4 魔王 / Erlkonig 
5 海の静けさ / Meeresstille 
6 若い尼僧 / Die junge Nonne 
7 春の想い / Fruhlingsglaube 
8 糸を紡ぐグレートヒェン / Gretchen am Spinnrade 
9 セレナード「聞け、ひばり」 / Standchen 'Horch, horch! die Lerch' 
10 休みない愛 / Rastlose Liebe  
11 さすらい人 / Der Wanderer 
12 アヴェ・マリア / Ave Maria

セレナーデ♫~ホロヴィッツ
魔王♫~キーシン
水の上で歌う♫~ペライア
水の上で歌う♫~キーシン
アヴェ・マリア♫~ランラン
糸を紡ぐグレートヒェン♫~キーシン


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2016_12
05
(Mon)08:23

ラヴェルのレッスン

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昨日は現在師事している阿部裕之先生の京都のご自宅へ私自身のレッスンを受けに参りました。

当初は来年の4/29の秋篠音楽堂での東京音楽大学校友会関西支部演奏会でベートーヴェンの第九を二台ピアノで演奏する予定でしたが、プログラムが変更になりソロで出演する事になりましたので、ラヴェルの「鏡」から抜粋で3曲を(1.蛾 3.洋上の小舟 4.道化師の朝の歌)見て頂きました。

ラヴェルの「鏡」は昨年全曲に取り組みレッスンをして頂いておりましたが、ここのところ室内楽のコンサートが続き、しばらく寝かせておりました。 来年の4/29の演奏会に向けてまた取り出してさらっているところです。

ピアノの演奏は、以前一度仕上げた曲でも、もう一度取り出して練習する時は、新たな気持ちで取り組み練習し直さなければなりません。

阿部先生は留学中バリでラヴェルの直弟子のペルルミュテール氏にラヴェル全曲学ばれたラヴェルのオーソリティとして有名な方ですが、その卓越したテクニックと美しい音は玄人の中でも定評のある方です。 すでにラヴェルのCDを出されていますが、来年にはラヴェル全曲のCDを新たに発売されます。

レッスンの中でも模範演奏をして下さいますが、感激して聴いておりました。

ラヴェルは絵画のような色彩的な表現が求められる作曲家ですが、その作曲技法は非常に緻密に作曲されています。 ですから楽譜をまるで解読するように読まなくてはいけませんし、色彩的な音色作りも必要です。 しかしただ淡水画のように淡いだけのものとは違ってそこには情景と感情 をくっきりと表現する事が必要です。

さらに深く掘り下げて練習してまいりたいと思います。

ラヴェル「鏡」についてのブログ



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2016_12
03
(Sat)22:46

ベルコヴィッチ"I.Berkovich"のパガニーニの主題による変奏曲

ベルコヴィッチの「パガニーニの主題による変奏曲」という曲をご存じでしょうか?

今回の第70回全日本学生音楽コンクールピアノ部門小学校の部で全国優勝された小原慎太郎さんが全国大会で演奏された曲ですが、私は初めてその作曲家の名前を聞きました。

調べてみるとロシアの作曲家で(1902~1972)、今話題になっている作曲家のようです。

楽譜は「アレグロ:子供の為の小曲集 第5巻」の中に入っているようですが、私も教室の生徒さん用に買い求めてみたいと思います。

パガニーニのこのテーマはリストやラフマニノフ等多くの作曲家が変奏を手掛けている主題ですが、子供でも演奏できるように作曲されているようです。

外国のヤングのコンクールで優勝されたお子さんが、演奏をyou tubeにアップされていますのでリンクしてみます。

ベルコヴィッチ パガニーニの主題による変奏曲♫~John Baeg
ベルコヴィッチ パガニーニの主題による変奏曲♫~Sacha Voinov
ベルコヴィッチ パガニーニの主題による変奏曲♫~Elizabeth Qiu
ベルコヴィッチ パガニーニの主題による変奏曲♫~Tiffany Tse

全日本学生音楽コンクールの全国大会の模様はNHKラジオで放送<1/7(土)午前7:20~NHK FM>されますが、1位の小原慎太郎さんは卓抜したテクニックでそれぞれのキャラクターを弾き分けられたそうです。 ぜひ聴かれてみて下さい。



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2016_12
03
(Sat)20:32

第70回全日本学生音楽コンクールピアノ部門全国大会結果

第70回全日本学生音楽コンクールピアノ部門全国大会が2日と3日、横浜みなとみらいホールで開かれました。
結果は次の通りです。

【小学校の部】(敬称略)
1位=小原慎太郎(北海道江別市立大麻東小6年)
2位=小野寺拓真(札幌市立新陵東5年)
3位=仲山晴香(東京都世田谷区立世田谷5年)
横浜市民賞=小野寺拓真 

【中学校の部】(敬称略)(同位は演奏順)
1位=岸本隆之介(北海道・北嶺中2年)
2位=西本裕矢(さいたま市立宮原2年)
3位=千葉百香(横浜市立豊田2年)
   馬場彩乃(東京・桐朋女子2年)
   高杉美優(札幌市立前田2年)
横浜市民賞=上原悠

【高校の部】(敬称略) 
1位=桂田康紀(北海道北見北斗1年)
2位=山崎佑麻(東京音大付2年)
3位=岡安千尋(東京芸大付2年)
横浜市民賞=岡安千尋

全日本学生音楽コンクールは学生音楽コンクールとしては、日本で一番歴史のある権威あるコンクールですが、入賞された方々には益々の前進を期待しております。


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2016_12
03
(Sat)09:15

私のブログ「message」とブログ「musica」について

短いピアノ・レッスンの時間では生徒さん達にピアノのテクニック的な事などお伝えする内容が多く、曲の背景や音楽についての雑感、その他の私のエピソードなどなかなかお話しする時間がございません。 

そこで門下の生徒さんたちに楽曲の作曲された背景や多くのピアノ曲をご紹介するため、また種々の情報提供、少し先を歩いているピアニストの先輩としてのアドヴァイス、音楽についての雑感、私のエピソード等を伝える事を主な目的として2つのブログを始めました。

ブログ「message」の方はピアニストとしての私の立場から、ブログ「musica」の方はピアノ講師としての私の立場からと少し視点を変えて書いております。

ピアノという楽器は楽譜が難しいためどうしても読譜とそれを再現する事に追われてしまい、芸術であるという事を忘れてしまいがちです。 ピアニストは「音符」という言葉で他者とコミュ二ケーションするわけですが、その補足として分かりやすい「文字」と言うツールを使い、ブログでレッスンの側面補強をしております。

現在は、門下生以外のクラシック音楽を愛好される大勢の方々にもブログを訪問して頂いており、時にはお便りを頂く事もありますが十分な対応はできておりません。 また演奏会で私のピアノを聴いて頂けたらと思います。

門下の方々にはブログが何かのお役に立てば嬉しく思います。


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2016_12
02
(Fri)08:35

ラフマニノフ 2台ピアノのための組曲 第2番 Op.17/Rakhmaninov Suite No.2 Op.17

ラフマニノフの「2台のピアノのための組曲 第2番」はラフマニノフのピアノ・デュオ曲ですが、1900年12月から1901年4月にかけて作曲されました。

この曲は東京音楽大学在学中にデュオの授業でお勉強した事がありますが、2台ピアノは以前、東京音楽大学校友会関西支部の演奏会でも演奏した事があります。

チャイコフスキー  序曲 1812年♫~谷真子(二台ピアノ)

ラフマニノフは1892年、ペテルブルク音楽院を卒業した後、順調に作曲を進めておりましたが、1897年の「交響曲第1番」の初演の失敗を機に自信を喪失ししばらく作曲を止めております。 作品17はそんなラフマニノフが自信を回復し再び作曲活動を始めた頃の作品で、前作の「楽興の時」とは5年ほどの空きがあります。

並行して作曲された作品に「ピアノ協奏曲第2番」があります。

友人のピアニストのアレクサンドル・ゴリデンヴェイゼルに献呈され、初演は1901年11月24日モスクワでラフマニノフ自身とアレクサンドル・ジロティのピアノで行われました。

1.序奏、2.ワルツ、3.ロマンス、4.タランテラという4つの楽章から成り立っております。

ラフマニノフ 2台のピアノのための組曲 第2番♫~アルゲリッチ、フレイレ
ラフマニノフ 2台のピアノのための組曲 第2番♫~アシュケナージ、プレヴィン
ラフマニノフ 2台のピアノのための組曲 第2番♫~ゴールデンバイザー、ギンズブルク


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