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2016_12
31
(Sat)08:57

ハイドン ピアノ三重奏曲 ト長調 Hob.XV-25 Op.73-2(ランドン版 39番)

ハイドンはピアノ三重奏曲をおよそ45曲作っておりますが、その中でもHob.XV-25は明るくさわやかな演奏効果の高い曲で良く演奏されます。

作曲されたのはハイドンがロンドン滞在中の1795年です。

ハイドンのクラヴィーア3重奏曲は、初期・中期・後期に別れていますが、初期は、ハイドンの若い1760年頃、モルツィン伯爵の下に出入りしていた時期の作品です。 タイトルはディベルティメントとなっていて、クラヴィーアのパートは明らかにチェンバロを想定して書かれております。

そして約20年後、エステルハージ侯爵の時代の後半に書かれた作品群が中期で、その後ロンドン時代に書かれた作品群が後期です。 ロンドン時代の作品はクラヴィーアのパートは明らかにピアノフォルテ用に書かれております。

第1楽章 アンダンテ ト長調 2/4拍子
ピアノが優しい調べで始まり、ヴァイオリンと温もりある対話をしているかのようです。
第2楽章 ポコ・アダージョ ホ長調 3/4拍子
ピアノの素朴な調べは郷愁を誘い深く共鳴するものがあり慰めを感じる調べとして響いてきます。
第3楽章 フィナーレ:ハンガリー風のジプシー・ロンド
プレスト ト長調 2/4拍子
ピアノ、ヴァイオリン、チェロが喜びを分かち合うように、生き生きと明朗軽快に展開していきます。

第3楽章から通称「ジプシー・ロンド」とも呼ばれます。

ハイドン ピアノ三重奏曲 ト長調♫~コルトー



ピアニスト谷真子公式サイト
2016_12
30
(Fri)07:33

シューマン アレグロ ロ短調 Op.8/Schumann Allegro h-moll Op.8

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シューマン(1810~1856)はドイツロマン派を代表する作曲家ですが、1830年、シューマンは20歳の時フランクフルトでパガニーニの演奏を聴き強い衝撃を受けます。 ヴィルトゥオーゾへの道を目指したシューマンは1830年作品1という作品番号を付して「アベッグ変奏曲」を完成致します。

それまで音楽の道に進むことを反対していた母親もこの作品を大変祝福し、シューマンは晴れて音楽家としての道を進む事を許されます。

「アレグロ」は初め「ロ短調のソナタ」の第1楽章として1831年から32年にかけて作曲が進められておりましたが「アレグロ」(作品8)として出版されました。

同時期に出版された曲に「パピヨン」(作品2)や「パガニーニの≪カプリス≫による練習曲」(作品3)などがあります。

シューマン アレグロ♫~デームス
シューマン アレグロ♫~ラローチャ



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2016_12
28
(Wed)07:36

ファリャ 火祭りの踊り/Falla Danza ritual del fuego

今日はフィギュアスケートの浅田真央選手が2016~2017年のフリープログラムの楽曲で使用しているファリャの「火祭りの踊り」の曲について書いてみます。

ファリャの「火祭りの踊り」はスペインの作曲家のファリャ(1896~1946)が1914年ジプシー系女性舞踏家のパストーラ・ィンぺリオから依頼され1915年に初稿を完成させたバレエ音楽「恋の魔術師」の中の一曲です。

ピアノ用の編曲は1921年に出版されました。

1914年から1915年にかけてまず歌入りの音楽劇「ヒタネリア」として室内オーケストラのために作曲され1915年に初演されましたが、これは不評に終わります。 そのため1915年から1916年にかけて独唱、ピアノを含む2管オーケストラのための演奏会用の組曲「恋は魔術師」として改訂され1916年にマドリッドで初演され好評を博します。 その後ファリャはバレエ化を決意し管楽部分に最終の改訂を施し1925年パリで上演致します。

あらすじは未亡人のカンデラスが恋をしますが、亡き夫の亡霊がこれに嫉妬し邪魔しようとします。 そこでカンデラスは友人ルシアにこの亡き夫の霊を誘惑させその間に自分の恋を成就致します。 火祭りの踊りは悪魔払いの際の音楽で燃え盛る炎の前でカンデラスが激しく踊り悪魔払いの儀式を行います。

「火祭りの踊り」は情熱的な激しい曲ですが、ピアノだけでなくチェロなどにも編曲され単独で演奏会で良く弾かれる曲です。

ファリャ 火祭りの踊り♫~ルービンシュタイン
ファリャ 火祭りの踊り♫~ラローチャ

ファリャ 火祭りの踊り♫~管弦楽


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2016_12
26
(Mon)07:53

グリンカ=バラキレフ ひばり/Glinka=Balakirev The Lark

グリンカ(1804~1857)は近代ロシア音楽の父と呼ばれロシア国民学派の祖ですが、1840年作曲の歌曲集「サンクト・ペテルブルクとの別れ」という歌曲集の第10曲に「ひばり」という大変美しい歌曲があります。

グリンカ ひばり♫~ソプラノ

それをバラキレフがヴィルトゥオジテイにピアノ用に編曲した作品がグリンカ=バラキレフ ひばりの曲です。

序奏から始まり、ひばりのシンプルなメロデイに伴奏形が付けられそのメロデイラインにきらびやかな装飾が施されて展開していきます。

アンコールピースとして良く演奏される作品です。

グリンカ=バラキレフ ひばり♫~キーシン



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