2020_05
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(Tue)12:49

製作中のCDジャケットの楽曲解説②より

CDジャケットに掲載する楽曲解説から。(続き②)

CDで音楽として聴くだけでなく、言葉で音楽について補った方が、より分かりやすいかと思い、聴いて欲しいポイントや、楽曲の魅力などについて、自分で書きました。演奏者が何を考えてイメージして弾いているかなども、CDとご一緒に聴いて頂けるかと思います。

Ⅱ:ラモー礼賛
Hommage à Rameau
ドビュッシーが尊敬してやまなかったフランスの作曲家ラモーRameau,Jean-Philippe(1683-1764)を讃えたサラバンドによる讃歌である。
 教会オルガニストでもあったラモーを喚起させるオルガンのような響きが曲全体を占め、16~17世紀のフランス古典音楽に対する敬意が感じられると同時に、ドビュッシー独特の和声が見事に融合している。平行和音、2度、7度、9度の和音を用し、ピアノスティックなソノリティの中に、教会旋法によるバロック時代を偲ぶメロディーも聴かれる。

Ⅲ:運動
Mouvement
同じ音型の反復進行により、絶え間なく続く運動という概念を抽象的に描いている。一定の反復進行を繰り返すことにより、時間の中にうつろう美を表し、音楽におけるリズムの支配を予感させ、ドビュッシーの作品の中で新しい方向性を示す曲である。

ラヴェル  Maurice Ravel

ラ・ヴァルス
La Valse
もとは1920年に2台ピアノ版、オーケストラ版のために初演された曲で、併行してラヴェル自身によってピアノ・ソロ用に作曲された。舞台は19世紀中頃のウィーンの宮廷ワルツをイメージして作曲されている。
冒頭では混沌とした渦巻く雲の中から、ワルツのリズムとメロディーが浮かび上がってくる。ワルツは様々な表情を変えながら現れる。次第にそのワルツは高揚し、後半では前半冒頭と同様、もとの静けさに戻る。鍵盤を駆け巡るようなグリッサンドによる装飾を伴いながら、次第にピアノ1台でフル・オーケストラのような響きによる迫力と輝きを増し、最後は、力強い連打により終わる。

ラヴェル 
・・・風に
À la manière de…
 
シャブリエ風に
“Chabrier”
 グノーのオペラ『ファウスト』のアリアをシャブリエ風に模して書いた曲。
冒頭の同音による和音の連続はシャブリエ風を想起させ、短い前奏の後、出現する主題はグノーのオペラを、全体の和声の扱い方はラヴェルを思い起こさせる。
 
ボロディン風に
“Borodine”
ボロディン風のオリエンタルの響きを持ちながら、ラヴェル特有の緻密な作曲技法を合わせ持つ曲。ヘミオラのリズムと、3拍子による伴奏音型が終止同時に進行し、中間部では技巧的であり、最後は、東洋風の旋律が消えていくように終わる。

♪一昨日、ジャケットの校正が終わりました。最初のデザイン案より、背景の色を少し薄いミルクティーのように変えて頂きました。後藤昭弘画によるピアノの絵が浮き立つように、淡い配色に変わりました。

CD表ジャケットデザイン案1回目校正後5/24
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CD盤面第1回目校正後5/24

CD校正1

CDジャケット楽曲解説第1回目校正後5/24      
CD校正3

CD帯校正後第1回目5/24
CD校正2

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