FC2ブログ
2015_10
15
(Thu)13:01

B-tech Japan コンサート・チューナーの菊池和明氏にベーゼンドルファー200の調律に来て頂きました。

MESSAGE
モーツァルトのクラビコードとピアノフォルテ

今日ベーゼンドルファー200のピアノの調律にきて頂きました。 技術の方はこの業界ではその凄腕を誰もが認める菊池和明さんとおっしゃるコンサートチューナーの方です。 
P1010775.jpg


私が高1の時、ベーゼンドルファーのピアノを購入する際にウイーン音楽大学終身名誉教授の今井顕氏とともにピアノの選定をして頂いた技術の方です。 もう20年来のお付き合いになります。

菊池さんはB-tech Japanというベーゼンドルファーのピアノの技術の部分を専門に扱っている会社の方ですが、そこにはベーゼンドルファーのピアノが設置されたスタジオがあります。 スタジオはピアノも音響も素晴らしく使用料金もリーズナブルな価格で誰でも利用する事ができます。 詳細は公式サイトへリンク致しますのでご確認下さい。

B-tech Japan

ベーゼンドルファーというピアノはオーストリア国産のピアノですが、ベートーヴェン、シューベルトの生きる時代にその歴史は遡りリストによって全ヨーロッパにその名を知られるようになったウイーンの至宝です。 

母が子どもの頃、来日したウイーン少年合唱団を聴きに行き、その時使われていた舞台の上のべーゼンドルファーのピアノのサイドの金色に光輝くドイツ語を見てそれ以来憧れのピアノとなっていたらしく、私はそういう経緯から高1の時以来ずっとベーゼンドルファーのピアノを使用しており、私もウインナー・トーンの魅力にとりつかれております。

ヨーロッパではベーゼンドルファーのピアノを愛するクラシックのピアニストが多くいます。 オーストリアを代表するピアニストのイングリッド・ヘブラーやパウル バドゥーラ=スコダなどはベーゼンドルファーのピアノを使用したCDを多く出しております。 

私が小さい時、家の中で良くかかっていた音楽がイングリッド・ヘブラーのフランス組曲とパウル バドゥーラ=スコダのモーツァルトのヴァイオリン・ソナタですが、今私がベーゼンドルファーのピアノの音に癒されるのは、私の中にウインナー・トーンへの郷愁があるのかもしれません。

世界にはフランスのエラール、プレイエル、イギリスのジョン・ブロードウッド、ドイツのブリュットナー、ベヒシュタイン、アメリカ・ドイツのスタインウエイ、イタリアのファツィオーリ、チェコのぺトロフなど古くから現在まで各国国産のピアノがあります。 日本の国産のピアノで有名なピアノがヤマハ、カワイです。

それぞれに特色があり、好みや使用目的によってピアニストは色々なピアノを使用致します。 

今行われているショパンコンクールでも、出場者は好きなピアノを選択する事ができます。 選ばれたメーカーの方は当然最高のメインテナンスでその栄誉に応えるわけですが、その戦いは出場者だけではなく技術の方々にとっても出場者と同じ戦いになるわけです。

今夕5時から放映されるショパンコンクールをそういう観点から見られるとまた違った楽しみ方もできるのではないかと思います。


関連記事