スクリャービン 幻想曲 ロ短調 作品28/Scriabin Fantasie h-moll Op.28
スクリャービンの作品はショパン風のピアノ小品を数多く作った初期(~1981)、リスト・ワーグナーの影響を受け調性にとどまりながらも神秘和音を使い始め独自の作風を試みた中期(~1908)、そして自分の芸術を神秘主義的思想と結び付けさらに音と色彩の融合を目指した後期(~1915)の3つに分類されますが、「幻想曲」は1900年のピアノ曲でソナタ3番とソナタ4番の間に完成されたソナタ形式による単一楽章の作品であり、初期の集大成ともいえる壮大な曲想を持つ曲です。
ショパンや後期ロマン派的な濃厚な感情表現も多く見られますが、中期・後期作品で見られる深い神秘性も随所に見られます。
ロシアのピアニストには人気のある楽曲ですが、スクリャービン自身はこの曲を顧みることがなく、サバネーエフがスクリャービンの自宅のピアノで幻想曲の主題を弾いたところスクリャービンは「誰の曲だい?覚えがあるな。」と叫んだという逸話も残っております。
スクリャービン自身が20代前半で右手を壊したため左手に連続するオクターブの跳躍や広いアルペジオのパッセージが現れ技術的に困難な曲ですが、美しく流れるメロディなど魅力的な要素がちりばめられており、さらにリストやワーグナーの交響楽的な重厚さも合わせ持つ素晴らしい作品です。


♫スクリャービン 幻想曲 作品28♫~ソフロ二ツキー
♫スクリャービン 幻想曲 作品28♫~リヒテル
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ショパンや後期ロマン派的な濃厚な感情表現も多く見られますが、中期・後期作品で見られる深い神秘性も随所に見られます。
ロシアのピアニストには人気のある楽曲ですが、スクリャービン自身はこの曲を顧みることがなく、サバネーエフがスクリャービンの自宅のピアノで幻想曲の主題を弾いたところスクリャービンは「誰の曲だい?覚えがあるな。」と叫んだという逸話も残っております。
スクリャービン自身が20代前半で右手を壊したため左手に連続するオクターブの跳躍や広いアルペジオのパッセージが現れ技術的に困難な曲ですが、美しく流れるメロディなど魅力的な要素がちりばめられており、さらにリストやワーグナーの交響楽的な重厚さも合わせ持つ素晴らしい作品です。


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