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2016_10
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(Tue)21:40

ピアニストは普段どんな練習をするのでしょうか?

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ピアニストの演奏する姿と言えば本番の舞台でドレスを身に付け目にも止まらぬ早業や心に響く音楽を披露する姿をイメージする方が多いと思います。

そのために普段のピアニストはどんな練習をしているのでしょうか?

まず毎日スケール全調を練習するのはウオーミングアップとして当然のことですが、他には私の場合は練習前にバッハの平均律とショパンのエチュードから何曲か取り出してさらいます。

ちなみにピアニストのルービンシュタインは毎日練習の前にバッハのフランス組曲を全曲さらっていたそうです。

コンサートなどでかかえている曲の練習は、通して本番のペースで弾く事は普段はほとんどいたしません。 普段はパーツに分けてゆっくりとした練習を様々な形で行います。 

曲を仕上げるというのはちょうど手芸のパッチワークと同じ作業かもしれません。 各パーツを正確に仕上げていき全貌を見せるのは本番の舞台だけになります。 リハーサルでも本番のテンポでは弾きません。 いろんな事を確認しながら慎重に全体を通します。

ですから家族はいつも各パーツを制作している私の職人姿を見るだけで、気持ちよく音楽に耳を傾けて私のピアノを家で聴くという事はした事がありません。 家族も本番の舞台でしかその全貌を見、また聴く事はできないのです。

服装ももちろん普段はドレスで練習するわけではありません。 スポーツ選手と同じで動きやすい服装で練習します。

ピアノの練習は耳と脳を極度に酷使致しますので、細かく休憩を取り甘いものを補給して、いつも集中した状態で練習に臨めるように心掛けます。

ピアニストというお仕事はプロのスポーツ選手と職人さんと学者さんのお仕事をミックスしたようなお仕事かもしれません。

教室のブログ「musica」の方に生徒さん向けの”正しいピアノの練習の仕方”という記事を書きましたが、ピアニストも同じで普段はリズム練習などの部分練習やゆっくりと音楽を作る練習しかしません。 

子どもたちが演奏会で見るピアニストの姿を真似してお家で目にも止まらぬ早業で練習していると、悪い癖がつくだけでなく時間の無駄になり無益な時間になります。

ピアニストのあの早業は普段のゆっくりとした練習や部分練習の積み重ねの結果だという事を知ってもらい、子供には効率の良い有益なピアノライフを過ごしてもらいたいと思います。


ピアニスト谷真子公式サイト
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