音楽と絵画
絵画は視覚芸術、音楽は聴覚芸術といえると思いますが、素人の方には視覚芸術の方が聴覚芸術よりも芸術として認識しやすいのではないかと思います。
実はピアニストの仕事というのは画家さんと同じなのです。 画家さんは白いキャンパスに絵の具と絵筆を使って絵を描きますが、ピアニストも絵を描いているのです。 ピアニストはホールという空間に絵の具(音色)と絵筆(いろいろなタッチ)を使って絵を描いているのです。
視覚芸術は残りますので目の前で全体像をゆっくり見る事ができますが、聴覚芸術は瞬時消えていきますから残像を繋ぎあわせて聴衆自身で作品を完成させなくてはいけません。 ですから芸術として認識するのが難しいのです。
絵の具や絵筆は多ければ多いほど良い絵画になりますが音楽も同じです。 音色が多彩であればあるほど、またタッチの数が多いほど良い演奏になります。
そこで、「音」は絵の具と同じで色を持っているのだという事をご存じない方も多いのではないかと思います。 音には色があるのだと認識しながらピアノを弾くと、たとえ導入の方でも5種類くらいの色は作れます。 その後訓練でこの色の数を増やしていくのですが、この色彩感を鍛えるためにピアニストは良く絵画を見に行きます。
一方絵を描くには絵筆が必要ですが、ピアノ演奏にもその絵筆と同じ様々なタッチが必要です。 これも長い時間をかけて訓練しながら様々なタッチを覚えます。
ところで私は日本の洋画家では小磯良平さんという画家の絵が好きなのですが(この好みは祖母から母へ、そして私へと受け継がれているものです。)、神戸に神戸市立小磯記念美術館がありますので宜しければ是非一度訪れてみられて下さい。 東京の迎賓館にも小磯良平さんの作品は飾られておりますが、端正な品格の高い絵を描かれる画家さんです。

左「絵画」 右「音楽」 小磯良平画伯作

「斉唱」 小磯良平画伯作
絵も宗教画から、肖像画、風景画、写実画、抽象画等時代の流れで歴史がありますが、音楽も同じです。 バロックから古典派、ロマン派、近代、現代と歴史があり音楽の場合は全ての分野を弾くことを求められます。
ピアニストは日々の練習に追われ美術館に足を運ぶ時間を確保するのが難しいですが、私もなるべく時間を作って美術館には足を運ぶようにしております。 本物の絵画を見るのがベストですが、美術館になかなか行く時間のないお子さんの場合、自宅で画集を手に取って眺めるだけでも色彩感覚は鍛えられるかと思います。



♪ピアニスト谷真子公式サイト♪
実はピアニストの仕事というのは画家さんと同じなのです。 画家さんは白いキャンパスに絵の具と絵筆を使って絵を描きますが、ピアニストも絵を描いているのです。 ピアニストはホールという空間に絵の具(音色)と絵筆(いろいろなタッチ)を使って絵を描いているのです。
視覚芸術は残りますので目の前で全体像をゆっくり見る事ができますが、聴覚芸術は瞬時消えていきますから残像を繋ぎあわせて聴衆自身で作品を完成させなくてはいけません。 ですから芸術として認識するのが難しいのです。
絵の具や絵筆は多ければ多いほど良い絵画になりますが音楽も同じです。 音色が多彩であればあるほど、またタッチの数が多いほど良い演奏になります。
そこで、「音」は絵の具と同じで色を持っているのだという事をご存じない方も多いのではないかと思います。 音には色があるのだと認識しながらピアノを弾くと、たとえ導入の方でも5種類くらいの色は作れます。 その後訓練でこの色の数を増やしていくのですが、この色彩感を鍛えるためにピアニストは良く絵画を見に行きます。
一方絵を描くには絵筆が必要ですが、ピアノ演奏にもその絵筆と同じ様々なタッチが必要です。 これも長い時間をかけて訓練しながら様々なタッチを覚えます。
ところで私は日本の洋画家では小磯良平さんという画家の絵が好きなのですが(この好みは祖母から母へ、そして私へと受け継がれているものです。)、神戸に神戸市立小磯記念美術館がありますので宜しければ是非一度訪れてみられて下さい。 東京の迎賓館にも小磯良平さんの作品は飾られておりますが、端正な品格の高い絵を描かれる画家さんです。

左「絵画」 右「音楽」 小磯良平画伯作

「斉唱」 小磯良平画伯作
絵も宗教画から、肖像画、風景画、写実画、抽象画等時代の流れで歴史がありますが、音楽も同じです。 バロックから古典派、ロマン派、近代、現代と歴史があり音楽の場合は全ての分野を弾くことを求められます。
ピアニストは日々の練習に追われ美術館に足を運ぶ時間を確保するのが難しいですが、私もなるべく時間を作って美術館には足を運ぶようにしております。 本物の絵画を見るのがベストですが、美術館になかなか行く時間のないお子さんの場合、自宅で画集を手に取って眺めるだけでも色彩感覚は鍛えられるかと思います。



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