ドビュッシー 「ベルガマスク組曲」 (11/5 第1稿目)
MESSAGE (11/5 第1稿目)

ドビュッシー(1862~1918)はフランスの近代の作曲家ですが、長音階・短音階以外の旋法を用いたり機能和声にとらわれない自由な和声を用いたりして、独自の書法で色彩的な音の世界を創り出した作曲家です。
ドビュッシーは元々はピアニスト志望で10歳でパリ音楽院に入学しますが、作曲も同時に学んでおり1884年作曲の「ローマ大賞」を得てローマに留学します。
1890年に作曲された「ベルガマスク組曲」は、2015年6月9日大阪倶楽部で私が師事する♪阿部裕之先生♪が演奏された曲ですが、タイトルのベルガマスクは北イタリアのベルガモ地方から来た言葉と一説では言われております。 ベルガマスクというのは「ベルガモ人、ベルガモの踊り、ベルガモの」という事を意味しておりますが、この組曲は直接的にはベルガモ地方の風物を描写したものではありません。 ですが北イタリアのベルガモ地方の印象からドビュッシーがインスパイアされて作曲した作品とは言えるのではないかと思います。
専門的な事はフランス文学者の杉本秀太郎さん訳のドビュッシー評論集「音楽のために」をお読み頂ければと思います。

1890年に「ベルガマスク組曲」を作曲した後ドビュッシーは15年の間この曲の推敲を何度も重ね出版されたのは1905年になってからです。
またフランスの象徴派詩人のヴェルレーヌの詩集「艶なる宴」の中の詩「月の光」の中に「マスクとベルガマスク」(仮面劇とベルガモ風舞曲)という言葉が出てまいりますが、その言葉からもインスパイアされたのではないかとも言われております。
ヴェルレーヌの詩集「艶なる宴」はフランスの画家アントワーヌ・ヴァトー(1684~1721)の世界を象徴したものですが、ドビュッシー自身ヴァトーの名画「シテール島への巡礼」にインスパイアされて作曲した「喜びの島」等があり、ドビュッシー自身も絵画は好んでいたようです。

ドビュッシーが描いたパステル画
*****ちなみにシテール島はエーゲ海にありギリシャ神話の美と愛の女神アフロディーテの誕生の地とされておりますが、そこからアフロディーテと同一視されているローマ神話の愛と美の女神ヴィーナスをイメージする島とも言われております*****
「ベルガマスク組曲」は「Prelude(前奏曲)」「Menuet(メヌエット)」「Clair de lune(月の光)」「Passepied(パスピエ)」の4曲からできておりますが、♫17Cクラヴサン音楽♫を愛したドビュッシーの嗜好を反映した昔の宮廷の優雅な遊びの世界を表現したものとなっております。 形式的にも前奏曲があり「メヌエット」と「パスピエ」という2つの舞曲の間に「月の光」という表題のある音楽をはさんでおり、17Cから18Cにかけてのフランスクラヴサン音楽家の形式を踏襲致しております。
ではギーゼキングの演奏にリンク致します。
♫ベルガマスク組曲 Prelude♫
♫ベルガマスク組曲 Menuet♫
♫ベルガマスク組曲 Clair de lune♫
♫ベルガマスク組曲 Passepied♫
<ドビュッシー「Suite Bergamasque」CDより>

アルド・チッコリーニ

サンソン・フランソワ

モニク・アース

パスカル・ロジェ
<ドビュッシー 「Suite Bergamasque」 楽譜>


Prelude(前奏曲)

Menuet(メヌエット)

Clair de lune(月の光)

Passepied(パスピエ)
続いて本日第2稿目の「11/8のコンサートの声楽の曲目(谷真子伴奏)」についてのブログを書きます。

ドビュッシー(1862~1918)はフランスの近代の作曲家ですが、長音階・短音階以外の旋法を用いたり機能和声にとらわれない自由な和声を用いたりして、独自の書法で色彩的な音の世界を創り出した作曲家です。
ドビュッシーは元々はピアニスト志望で10歳でパリ音楽院に入学しますが、作曲も同時に学んでおり1884年作曲の「ローマ大賞」を得てローマに留学します。
1890年に作曲された「ベルガマスク組曲」は、2015年6月9日大阪倶楽部で私が師事する♪阿部裕之先生♪が演奏された曲ですが、タイトルのベルガマスクは北イタリアのベルガモ地方から来た言葉と一説では言われております。 ベルガマスクというのは「ベルガモ人、ベルガモの踊り、ベルガモの」という事を意味しておりますが、この組曲は直接的にはベルガモ地方の風物を描写したものではありません。 ですが北イタリアのベルガモ地方の印象からドビュッシーがインスパイアされて作曲した作品とは言えるのではないかと思います。
専門的な事はフランス文学者の杉本秀太郎さん訳のドビュッシー評論集「音楽のために」をお読み頂ければと思います。

1890年に「ベルガマスク組曲」を作曲した後ドビュッシーは15年の間この曲の推敲を何度も重ね出版されたのは1905年になってからです。
またフランスの象徴派詩人のヴェルレーヌの詩集「艶なる宴」の中の詩「月の光」の中に「マスクとベルガマスク」(仮面劇とベルガモ風舞曲)という言葉が出てまいりますが、その言葉からもインスパイアされたのではないかとも言われております。
ヴェルレーヌの詩集「艶なる宴」はフランスの画家アントワーヌ・ヴァトー(1684~1721)の世界を象徴したものですが、ドビュッシー自身ヴァトーの名画「シテール島への巡礼」にインスパイアされて作曲した「喜びの島」等があり、ドビュッシー自身も絵画は好んでいたようです。

ドビュッシーが描いたパステル画
*****ちなみにシテール島はエーゲ海にありギリシャ神話の美と愛の女神アフロディーテの誕生の地とされておりますが、そこからアフロディーテと同一視されているローマ神話の愛と美の女神ヴィーナスをイメージする島とも言われております*****
「ベルガマスク組曲」は「Prelude(前奏曲)」「Menuet(メヌエット)」「Clair de lune(月の光)」「Passepied(パスピエ)」の4曲からできておりますが、♫17Cクラヴサン音楽♫を愛したドビュッシーの嗜好を反映した昔の宮廷の優雅な遊びの世界を表現したものとなっております。 形式的にも前奏曲があり「メヌエット」と「パスピエ」という2つの舞曲の間に「月の光」という表題のある音楽をはさんでおり、17Cから18Cにかけてのフランスクラヴサン音楽家の形式を踏襲致しております。
ではギーゼキングの演奏にリンク致します。
♫ベルガマスク組曲 Prelude♫
♫ベルガマスク組曲 Menuet♫
♫ベルガマスク組曲 Clair de lune♫
♫ベルガマスク組曲 Passepied♫
<ドビュッシー「Suite Bergamasque」CDより>

アルド・チッコリーニ

サンソン・フランソワ

モニク・アース

パスカル・ロジェ
<ドビュッシー 「Suite Bergamasque」 楽譜>


Prelude(前奏曲)

Menuet(メヌエット)

Clair de lune(月の光)

Passepied(パスピエ)
続いて本日第2稿目の「11/8のコンサートの声楽の曲目(谷真子伴奏)」についてのブログを書きます。