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2019_05
07
(Tue)20:46

ラヴェル ラ・ヴァルスピアノバージョン

ラヴェルはオーケストレーションに優れた作曲家であったため、ピアノ曲をオーケストラ用に編曲した作品や(ムソルグスキーの展覧会の絵など)、亡き王女のためのパーヴァ―ヌや、鏡「道化師の朝の歌」なども、オーケストラでよく演奏されます。

ラヴェルのラ・ヴァルスは、原曲は、オーケストラ曲であり、ピアノ用の楽譜は、ピアノでも弾けるように、仮に、音を楽譜に書き留めたという程度の楽譜であり、時には、音のミスプリがあったり、原曲とはリズムが異なったりする箇所がいくつかあります。

この曲は、譜読みするだけでも、時間がかかる曲ですが、現在、私が師事する阿部裕之先生から、レッスンで「音のミスプリなど、スコアを見ると良い」とアドバイスを受け、それぞれのオーケストラの楽器をイメージしながら、曲作りをしていくと、弾けるようになってきます。

元は、弦楽器や金管・打・木管楽器を想定して書かれていますので、ピアノ曲を演奏する時の技術だけで、弾こうとすると無理があります。


ショパンやリストなど、ピアノ作品に優れた作品は多くありますが、オーケストラ曲をピアノで弾くことは普段あまりないので、ピアノ譜とスコアを見比べながら、色々な楽器の音をイメージし練習すると、ピアノ曲を練習する時とは、また、違う楽しさがあります。

上・オーケストラ譜 最後から3小節目:オーケストラ譜では、4分休符が2つあり、2拍お休みですが、下のピアノ譜にはありません。
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下ピアノ譜
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♪次回のコンサートのご案内♪
2019年6月30日(日)14時開演
秋篠音楽堂
谷真子ピアノ・リサイタル
【プログラム】
シューベルト 即興曲Op.90-2・3・4
バッハ=ブゾーニ シャコンヌ
ドビュッシー  映像第1集
ラヴェル ラ・ヴァルス

ピアニスト谷真子公式サイトはこちらへ

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