シューマン ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
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シューマン(1810~1856)のピアノ協奏曲イ短調はシューマンが遺した唯一の完成されたピアノ協奏曲ですが、シューマンは若い頃からピアノ協奏曲の作曲を試みていたことは確かなようで、管弦楽の用法に苦心し未完成に終わっていたようです。
しかし1840年クララと結婚してからは、すぐれた管弦楽の作品を残しており、1841年には「ピアノと管弦楽のための幻想曲」イ短調を書いております。 これは以前の未完の作品とは違いかなりすぐれていたためかなりの成功を収めていたようですが、まだ協奏曲ではありませんでした。
その4年後の1845年にシューマンはメンデルスゾーンのピアノ協奏曲を聴き、また妻クララの希望もあって、「ピアノと管弦楽のための幻想曲」を一部手直しをして第1楽章とし、さらに間奏曲とフィナーレを作曲して「ピアノ協奏曲イ短調」を完成させました。
4年間の空白があるのにも関わらず全曲の統一感は見事でピアノと管弦楽の用法がさらに充実しておりピアノ入りの交響楽的な性格が一層鮮明になっております。 またピアノと管弦楽の対比を強調しながらピアノと管弦楽を融合させるというシューマン独自の音楽の世界も見出せます。
初演は1845年ドレスデンでクララの独奏によって行われ、翌1846年にはライプツイヒでクララ独奏、メンデルスゾーン指揮で演奏されたようです。 またその1年後にはウイーンでクララ独奏、シューマン指揮で演奏が行われております。 第2楽章と第3楽章は続けて演奏されます。
♫シューマン ピアノ協奏曲 イ短調♫~エフゲニー・キーシン
♫シューマン ピアノ協奏曲 イ短調♫~マルタ・アルゲリッチ
♫シューマン ピアノ協奏曲 イ短調♫~アルフレッド・ブレンデル


第1楽章

第2楽章

第3楽章

ピアノ協奏曲 イ短調CD~アルフレッド・コルトー

ピアノ協奏曲 イ短調CD~アルフレッド・ブレンデル
明日はショパンの即興曲4曲について書きます。
12/5(土) 16:00~17:00 NHKEテレで「日本音コン本選ドキュメント」が放送されます。
私が師事する♪阿部裕之先生♪も第49回日本音楽コンクールで第1位に輝いていらっしゃいます。 日本音楽コンクールは日本で一番歴史のある音楽コンクールで、数多くのアーティストを輩出している日本で最も権威あるコンクールです。 是非ご覧頂けたらと思います。

シューマン(1810~1856)のピアノ協奏曲イ短調はシューマンが遺した唯一の完成されたピアノ協奏曲ですが、シューマンは若い頃からピアノ協奏曲の作曲を試みていたことは確かなようで、管弦楽の用法に苦心し未完成に終わっていたようです。
しかし1840年クララと結婚してからは、すぐれた管弦楽の作品を残しており、1841年には「ピアノと管弦楽のための幻想曲」イ短調を書いております。 これは以前の未完の作品とは違いかなりすぐれていたためかなりの成功を収めていたようですが、まだ協奏曲ではありませんでした。
その4年後の1845年にシューマンはメンデルスゾーンのピアノ協奏曲を聴き、また妻クララの希望もあって、「ピアノと管弦楽のための幻想曲」を一部手直しをして第1楽章とし、さらに間奏曲とフィナーレを作曲して「ピアノ協奏曲イ短調」を完成させました。
4年間の空白があるのにも関わらず全曲の統一感は見事でピアノと管弦楽の用法がさらに充実しておりピアノ入りの交響楽的な性格が一層鮮明になっております。 またピアノと管弦楽の対比を強調しながらピアノと管弦楽を融合させるというシューマン独自の音楽の世界も見出せます。
初演は1845年ドレスデンでクララの独奏によって行われ、翌1846年にはライプツイヒでクララ独奏、メンデルスゾーン指揮で演奏されたようです。 またその1年後にはウイーンでクララ独奏、シューマン指揮で演奏が行われております。 第2楽章と第3楽章は続けて演奏されます。
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第1楽章

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明日はショパンの即興曲4曲について書きます。
12/5(土) 16:00~17:00 NHKEテレで「日本音コン本選ドキュメント」が放送されます。
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