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2023_08
15
(Tue)13:45

パリ国立高等音楽院イブ・アンリ教授のレッスンにて④

グリークのホルベアの時代から。
第4曲アリア。

アリアはオペラの中でソロで歌われる部分。
日本ピアノ教育連盟全国大会に出たのは、小学校5年生の時ですが、ヤマハ銀座のヤマハホールで行われ、審査終了後に審査院長先生の市田儀一郎先生による講評がありました。

母のように(の代わりに)、鉛筆を持って一番でメモして聴いていましたが、モーツアルトのソナタkv545の第2、3楽章が課題でしたが、(課題は全楽章ですが、当日指定されたのが第2、3楽章ということでした)

「第2楽章はこれはアリアです。アリアとは歌です。歌のように弾かなければいけない。この曲を選択された方はそれが大変だったと思いますが、ペダルが多くても良くない、また、全く使わないというのも乾燥してこの曲にマッチしない」とお話しされたのを良く覚えています。

それでアリアという言葉を覚えたわけですが、ピアノ曲の中にはバッハのフランス組曲など本当に多くアリアの曲が出てきます。

ホルベア組曲にもアリアという曲が含まれています。
本当に美しい曲です。

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アリアですので、自由に。morendoによって、一旦終始しても、その後、ただ厳格なだけではなく、もう一度、自由にcresc.なども用い、歌い上げる。

この例から今年の2023第77回第全日本学生音楽コンクールの小学生部門の課題曲であるグリーグの叙情小曲集アリエッタの最後の解釈ですが、最後の1小節にも同じことが当てはまるかと思います。
ただ機械的に弱く終わるだけでなく、もう一度、歌い上げるような気持ちも大切。

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ペダルの踏み方により、メロディーラインが切れてしまわず、レガートに。

弦楽合奏版に編曲されていることからも、弦楽器で弾く場合はビブラートで歌い上げるところ、最後はチェロで大切に弾くバスラインですので、当然かと思います。
こういうところは、弦楽器の雰囲気をピアノでも真似できるところです。



→第77回全日本学生音楽コンクール公式サイト



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