2015_12
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(Fri)08:13

プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 作品83

セルゲイ・プロコフィエフ(1891~1953)は生涯に9曲のピアノ・ソナタを書きましたがその6番から8番は「戦争ソナタ」と呼べれております。 その中で第7番Op.83は1939年から1942年にかけて作曲され1943年1月18日にリヒテルによって初演されました。

プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第7番♪~リヒテル

3楽章は演奏時間が短く演奏効果も高いためアンコール・ピースとしてもよく使われます。

第1楽章
殆んど無調志向であり強烈な不協和音が曲全体にちりばめられております。 鋼鉄のように躍動しながら、神経質な一面を発散させるテンポの速い第1主題と、アンダンティーノの温かい簡明な第2主題が対比され一切の無駄を排した楽想で曲は支配されております。

第2楽章
美しい緩徐楽章で激しい両端楽章の間で一瞬の静穏を作っております。 しかし甘美な抒情が入る隙はありません。 鐘をイメージする部分が多くあります。

第3楽章
力強いトッカータの終楽章はスケールの大きな悪魔的確認にあふれた曲です。 凄まじく動力的なリズムの疾駆にも猛然と立ち向かっており崩れを知らないため、演奏者に正確なリズム感が要求され演奏至難な難曲です。 8分の7拍子のリズムは瞬時の弛みさえ許さず、芸術家の強靭な精神力を描写しております。 

プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第7番♪~ホロヴィッツ
プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第7番♪~ユリアンナ・アヴデーエワ
プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第7番♪~マルタ・アルゲリッチ
プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第7番♪~グルダ
プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第7番♪~カペル
プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第7番♪~ガヴュリリュク
プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第7番第3楽章♪~ランラン
プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第7番第3楽章♪~ブロンフマン

戦意発揚を意図した作品だったのか、なにがしか体制に対する批判が込められているのかについては、ショスタコーヴィッチに通じる問題があり、華やかな技巧の陰に、さまざまなメッセージが隠されている作品です。

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プレトニュフ

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トゥルーリ


明後日日曜日ラヴェルのピアノ協奏曲について書きます。

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