2016_01
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(Sat)08:51

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23/Tchaikovsky Piano Concerto No.1 in B-flat minor Op.23

この曲はロシアの作曲家のチャイコフスキー(1840~1893)が友人のモスクワ音楽院院長のニコライ・ルビンシテインに刺激を受け初めて作曲したピアノ協奏曲で人気の高いピアノ協奏曲の一つです。

1874年11月から1875年2月にかけて作曲されました。

当初はニコライ・ルビンシテインに献呈するため作曲されておりましたが、草稿を聴いたルビンシテインは,「この作品は陳腐で不細工である。 私の意見に従って根本的に書き直すのが望ましい。」と激しく非難いたしました。 しかしチャイコフスキーはこれに従わず、そのまま作曲を進め、ドイツ人ピアニストのハンス・フォン・ビューローへ献呈いたしました。 ビューローはこの作品を「独創的で高貴」と評しました。

1875年10月25日、ハンス・フォン・ビューローのピアノとベンジャミン・ジョンソン・ラングの指揮によりアメリカのボストンで初演され大成功を収めました。

ロシア初演はその一週間後サンクトペテルブルクでロシア人ピアニストのグスタフ・コスとチェコ人指揮者のエドゥアルド・ナブラヴ二ーによって行われました。

モスクワ初演はニコライ・ルビンシテインの指揮、セルゲイ・タネーエフのピアノによって行われ、ルビンシテインはその後何度もピアノ独奏も受け持ちこのピアノ協奏曲を世に知らしめる役割を果たしました。

第1楽章冒頭のピアノによる分厚い和音は初版ではアルペジオになっておりましたが、1879年夏と1888年12月の二度にわたって改訂されこの時加えられたものです。

人気曲となったのは第1回チャイコフスキー国際コンクールでアメリカのヴァン・クライバーンが優勝したことが)挙げられます。 クライバーンのチャイコフスキーピアノ協奏曲第1番は空前の大フィーバーが起こりこの曲が人気曲となる原因となりました。 またホロヴィッツとトスカニーニの名盤と言われるCDも人気を高める要因となっております。

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第1楽章
1
雄大な序奏と変則的なソナタ形式の主部からなっております。 非常によく知られた序奏はシンフォニックで壮麗ですがこの序奏主題は協奏曲の残りの部分では二度と再現されず協奏曲全体で特異な位置を占めております。 第1主題はウクライナ民謡からとられたと言われております。

第2楽章
2
地味なロシア風アンダンテと中間部のソロのヴィルトゥオ―ゾです。 ワルツ風の中間部はフランスの古いシャンソンがもとになっていると言われております。

第3楽章
3
自由なロンド形式でA-B-A-B-A-B-CODAの構造となっております。 生命力あふれる終楽章で第1主題はウクライナ民謡からとられたものでロシア農民の春の喜びを表しており、第2主題は優美で穏やかな性格を持ちそれが生命の賛歌へと発展していき壮大なフィナーレです。

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番♫~キーシン
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番♫~ランラン
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番♫~ヴァン・クライバーン
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番♫~アルゲリッチ
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番♫~ルービンシュタイン
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番♫~アラウ
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番♫~ホロヴィッツ(ピアノ)、トスカニーニ(指揮)
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番♫~ギレリス


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