メンデルスゾーン 厳格な変奏曲 二短調 作品54/Mendelssohn 17 Variations serieuses Op.54
「厳格な変奏曲」はメンデルスゾーン(1809~1847)が1841年に作曲したピアノ独奏曲です。 メンデルスゾーンはロマン派に属しながら古典的な形式美に寄り添った作曲者らしく、変奏曲作品としてはベートーヴェンやモーツァルトの影響が強く、当時流行っていた「華麗な」変奏曲とは一線を画しております。
この曲はボンのベートーヴェン記念像の建立資金のためウイーンの出版社メケッティが企画したピアノ曲集「ベートーヴェン・アルバム」のために作曲されたもので、アルバムは1842年に出版されました。 メンデルスゾーンの他にショパン、チェルニー、リストら当時の人気作曲家たちが10名参加しております。
タイトルに付けられた「厳格な」(セリユーズ)という言葉はベートーヴェンの弦楽四重奏曲第11番作品95の「セリオーソ」との関係が暗示されます。 この他にもベート―ヴェンの「創作主題による32の変奏曲」と歌曲集「遥かな恋人に寄す」が念頭にあったと言われております。
メンデルスゾーンは同じ1841年に2つの変奏曲(作品82,83 死後出版)を続けて作曲しておりますが、メンデルスゾーンが残したピアノ独奏のための変奏曲は「厳格な変奏曲」を含めてこの3曲だけです。 「華麗な」変奏曲が流行っていた中で、メンデルスゾーンの慎重さがうかがえます。


主題の提示と17の変奏とコーダから成り立っております。 謹厳な作曲者らしく主題は二短調のポリフォニックな二部形式の短い曲で、重々しい主題がまさにシリアス(厳格な)雰囲気を持ち、様々な技巧が用いられ、多彩な変奏曲に加工されております。 17変奏までありますが第14変奏以外は全て原調のままで、おおむね3連符、シンコぺーションを変奏の素材としております。 最終の変奏はプレストの劇的なコーダです。
♫メンデルスゾーン 厳格な変奏曲♫~ブレンデル
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この曲はボンのベートーヴェン記念像の建立資金のためウイーンの出版社メケッティが企画したピアノ曲集「ベートーヴェン・アルバム」のために作曲されたもので、アルバムは1842年に出版されました。 メンデルスゾーンの他にショパン、チェルニー、リストら当時の人気作曲家たちが10名参加しております。
タイトルに付けられた「厳格な」(セリユーズ)という言葉はベートーヴェンの弦楽四重奏曲第11番作品95の「セリオーソ」との関係が暗示されます。 この他にもベート―ヴェンの「創作主題による32の変奏曲」と歌曲集「遥かな恋人に寄す」が念頭にあったと言われております。
メンデルスゾーンは同じ1841年に2つの変奏曲(作品82,83 死後出版)を続けて作曲しておりますが、メンデルスゾーンが残したピアノ独奏のための変奏曲は「厳格な変奏曲」を含めてこの3曲だけです。 「華麗な」変奏曲が流行っていた中で、メンデルスゾーンの慎重さがうかがえます。


主題の提示と17の変奏とコーダから成り立っております。 謹厳な作曲者らしく主題は二短調のポリフォニックな二部形式の短い曲で、重々しい主題がまさにシリアス(厳格な)雰囲気を持ち、様々な技巧が用いられ、多彩な変奏曲に加工されております。 17変奏までありますが第14変奏以外は全て原調のままで、おおむね3連符、シンコぺーションを変奏の素材としております。 最終の変奏はプレストの劇的なコーダです。
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