2016_02
08
(Mon)09:27

バルトーク ピアノ・ソナタ Sz.80/Bartok Sonate fur Klavier(1926) 

ハンガリーの作曲家バルトーク(1881~1945)は初期の作曲では民謡素材に基づくピアノ曲を多く作曲していますが、1923年のオーケストラ作品「舞踏組曲」の作曲を最後に3年間創作活動を中断しております。

この「ピアノ・ソナタ」は1926年6月作曲されましたが、彼の書いた唯一のピアノ・ソナタで、ピアノ独奏曲の中では最も重要な作品です。 初演は1926年12月8日ブタペストでバルトーク自身の演奏で行われております。 初期の作品とは全く異なる作風であり自ら後期への意志を示しております。

1926年の夏、バルトークは家族を避暑地に送りだし自らはブタペストに残り翌年の演奏会に向けてピアノ協奏曲1番を書くため作曲に取り組みました。 こういう中からこのソナタや「戸外にて」「9つのピアノ小品」などが書きあげられお互いの作品は影響し合っております。

「ピアノ・ソナタ」はリストの系譜に繋がる優れたピアニストであったバルトークが自らのレパートリーの一つとして作曲した作品であると同時に、小品の方が多い彼のピアノ作品の中では大規模な構造を持っている数少ない作品の一つです。

この曲ではもう初期の作品のように民謡や民俗音楽を生で扱う事はなく、その要素は完全に抽象化されてより高度な創造、絶対音楽の世界が指向されております。

形式的にはソナタ形式を踏まえウイーン古典派が確立したオーソドックスな3楽章で構成されていますが、様々な音階の使用や、調性感の不明確な響き、バロック音楽的な構造の明確さ、ピアノの打楽器的な使用、重厚な和音塊など非情なまでに純粋な音楽的書法の追及に終始しております。

第1楽章
ソナタ形式で軽快な第1主題、静かな第2主題の2つの主題とそれから派生する多様なリズムの組み合わせによる精密な楽章です。
バルトーク ピアノ・ソナタ 第1楽章♫~ランラン

第2楽章
鐘の音のような連打に始まる緩徐楽章です。 単純ですが緊張感に満ちた和音の列が悲痛に聴こえます。
バルトーク ピアノ・ソナタ 第2楽章♫~ランラン

第3楽章
ロンド形式ですがその主題は素朴で明快です。 小刻みな動きと民俗舞曲風のカラーが生き生きとした生命感を表しています。
バルトーク ピアノ・ソナタ 第3楽章♫~ランラン

参考ブログ
バルトーク ルーマニア民俗舞曲

P1030071.jpg
ゾルタン・コチシュ

P1030070.jpg
アンドール・フォルデス

バルトーク ピアノ・ソナ♫~アルゲリッチ(スコア付き)


レッスン問い合わせ