ソナチネとモーツァルトについて

ピアノを習われる方が必ずと言っていいくらいお勉強する本に「ソナチネ」という教本がありますが、最近はいろんな方が校訂されたソナチネの教本が出ており、教本の選択肢も広がっております。

原典版の楽譜以外はどの教本でもそうですが、校訂された方の解釈に基づいて編纂されており、楽譜に書かれている解釈が全てというわけではありません。

いろんな出版社から出ている楽譜を数冊購入し比べてみるのも楽しいものです。

さて私はソナチネは幼稚園の時にお勉強致しましたが、その時先生に要求された事は、楽譜に正確に丁寧に演奏するという事だったように思います。 自分の感情に溺れて弾くのではなく、拍に忠実に演奏するという事を指導された記憶があります。

ところで私が使っていた全音楽譜出版社の「ソナチネ」の楽譜の中にはモーツァルトやハイドンやベートーヴェンの簡単なピアノ・ソナタものっておりましたが、、私も小学校低学年までに「ソナチネ」の中で一応それらの読譜は致しました。 しかし小学校高学年になって本格的にピアノ・ソナタをお勉強する際には「ソナチネ」の本の中でお勉強した時とは違って精神面などもっと高度な内容を要求されたように思います。

全音出版の「ソナチネ」に載っている有名なピアノ・ソナタにモーツァルトのK.545ハ長調というモーツァルト晩年期のピアノ・ソナタがありますが、私は小学5年の時コンクールの課題曲でこの曲を弾きました。 幼稚園の時「ソナチネ」の教本の中でお勉強した際に要求された事とは全く違うレベルの繊細な音色や音で感情を表現する事を要求された記憶がございます。

しかし今大人になって再びモーツァルトのソナタを取り出して弾いてみる時に、子供のような純粋無垢で天真爛漫な音を作り出すのは大変難しい事です。 お勉強が進んだ分、自分に課すタスクも厳しくなり、子供の時に比べると感情も複雑になっておりますので「子供は天才」というわけにはまいりません。。 音符が少ない分、一つの音符に込められた質量は大きく、今はモーツァルトほど難しい作曲家はいないのではないかと思っております。

私の好きなピアニストの一人にオーストリアの女流ピアニストのイングリッド・へブラーがいますが、彼女のようにモーツァルトだけで演奏会をする事ができ聴衆の方に感動を与えられたらそれはピアニストにとって素晴らしい事だと思います。

幼稚園の時のソナチネ9番、5年生の時のモーツァルトのソナタK.545、そして先日弾いたモーツァルトピアノ四重奏曲第1番の演奏にリンク致しますので、年齢に応じた演奏の良さを楽しんで頂けたらと思います。

クレメンティ ソナチネ Op.36-3 第1楽章♫~谷真子(幼稚園)
モーツァルト ピアノ・ソナタK.545 第2,3楽章♫~谷真子(小5)
モーツアルト ピアノ四重奏曲第1番♫~谷真子(2016,11,7)


ピアニスト谷真子公式サイト
プロフィール

谷真子 masakotani

Author:谷真子 masakotani
東京音楽大学卒業

ADRESS
奈良市学園前

ピアニスト谷真子公式サイト
http://masakotani.co
奈良市学園前 谷真子ピアノ教室 教室ブログ「musica」
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