モーツァルト交響曲第41番ハ長調K.551<ジュピター>他

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モーツァルトのクラビコードとピアノフォルテ

今日はモーツァルトの交響曲について書こうと思います。

モーツァルト(1756~1791)はハイドン、ベートーヴェンと並んでウイーン古典派を代表する作曲家ですが、モーツァルトの交響曲はどの曲を聴いてもいつかどこかで聴いた事があると思うくらいみんなに愛されているのではないかと思います。 特に1788年には6月に39番を、7月に40番を、そして8月に41番と続けて三大交響曲と呼ばれる傑作を作っております。

私は交響曲のCDを求めるときはまず指揮者を見、次はオーケストラを見て決めるのですが、好む指揮者はチェコのラファエル・クーべリック(1914~1996)とオーストリアのカール・ベーム(1894~1981)です。 クーべリックはフルトヴェングラーにどこか似た音楽の作り方でその真摯さが好感を持てますし、カール・べームはさすがウイーンの音楽家だと思わせる一糸乱れぬ正確なテンポは心地よく聴けます。

クーべリックについては9月3日のブログで、「チェコの民主化を記念する1990年の歴史的なコンサートのため亡命から帰国し指揮棒を振った話」を書きましたが、チェコのプラハ音楽院出身の指揮者です。 長くミュンヘンのバイエルン放送交響楽団の音楽監督として指揮棒を振っていた指揮者です。

9月3日クーベリック指揮 「プラハの春」~スメタナ「わが祖国」の記事
http://masakotani.jp/blog-entry-74.html

カール・ベームはウイーンで教育を受けた指揮者ですが、オーストリアの実質の音楽総監督といっても憚られないくらいのオーストリアを代表する指揮者です。 その恐ろしいくらいのテンポの正確さはピアニストも見習わなくてはいけない事だと思います。

ラファエル・クーべリック指揮、バイエルン放送交響楽団 モーツァルト交響曲第38,39番
モーツァルト交響曲 クーべリック指揮 38番、39番

ラファエル・クーべリック指揮、バイエルン放送交響楽団 モーツァルト交響曲第40,41番
モーツァルト交響曲 クーべリック指揮 40番、41番

カール・ベーム指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 モーツァルト交響曲第25,29,31番
モーツァルト交響曲 カール・べーム指揮 25番、29番、31番

カール・ベーム指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 モーツァルト交響曲第35,36,38,39,40,41番
モールァルト交響曲 カール・ベーム指揮 35,36,38,39,40,41番

ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団、レナード・バーンスタイン指揮 モーツァルト交響曲第29,25,35番
モーツァルト交響曲 ウイーンフィル

門下のご家族の方で上のCDをお聴きになりたい方は生徒さんを通して受付でお尋ねください。

さてモーツァルトの人生最後のシンフォ二ー第41番ハ長調ですが、<ジュピター>というタイトルで呼ばれています。 これは41番の曲の持つ作曲技法の高さから無類の壮大で深遠な世界が41番の中に描き出されているためそう名付けられただけで、モーツァルトが名付けたわけでもジュピターの標題音楽としてモーツァルトがこの曲を作ったわけでもありません。

作曲的に41番の4楽章は精緻を極めた有機的な対位法的手法で作られておりヨーロッパ音楽の歴史の中でもひときわ素晴らしい終曲だそうです。 横軸と縦軸で作られた立体のどこを切っても輝いている断面が見えてくるという感じがして、私もモーツァルトの人生が凝縮された一番素晴らしいシンフォニーだと思います。

モーツァルトは35歳で亡くなるわけですから32歳の作曲はモーツァルトの晩年にあたるのだとは思いますが、まだたった32歳の若者がそれも2週間でこんな曲を作るとはやはり天才以外のなにものでもないのではないかと思います。

8歳で作曲した交響曲第1番1楽章にもリンク致しますが、いくら時代が違うとは言えまだ8歳の子供です。 こんなシンフォ二ーを作るとはモーツァルトの父が神童と信じ教育を受けさせたのはなるほどと納得させられます。

ではポピュラーな40番と人生最後のシンフォ二ー41番、そして人生で最初に作った第1番1楽章にリンク致します。

クーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団 モーツァルト交響曲第40番
https://www.youtube.com/watch?v=G9nwahotZ44
モーツァルトシンフォ二ー40番スコア
モーツァルト交響曲40番スコア

クーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団 モーツァルト交響曲第41番
https://www.youtube.com/watch?v=J3sIORAZzcU&list=RDJ3sIORAZzcU#t=54

カール・ベーム指揮、ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団 モーツァルト交響曲第40番
https://www.youtube.com/watch?v=nOrtj-GterY

カール・ベーム指揮、ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団 モーツァルト交響曲第41番
https://www.youtube.com/watch?v=sFFSevUaxMo

リッカルド・ムーテイ指揮。ウイーン・フィルハーモニ管弦楽団 モーツァルト交響曲第41番
https://www.youtube.com/watch?v=KmojdwyWZZ0


カール・ベーム指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 モーツァルト交響曲第1番第1楽章
https://www.youtube.com/watch?v=8ktj84LSgUU

さてJupiterを英語読みするとジュピターとなりますが、ラテン語読みではユーピテルとなります。 ユーピテルというのはローマ神話の主神の事です。 ギリシャ神話ではゼウスの神にあたりますが、ゼウスは神の世界でも人間の世界でも最高神で絶対の力を持っていた天空神です。 この世において絶大なる力を示すものという意味でモーツァルトの最後のシンフォニーの41番が「ジュピター」と呼ばれるようになったようです。 

ちなみに惑星の木星の事を「ジュピター」と言いますが、太陽に次ぐ大きさの木星は昔からその姿を認められ崇められていたようです。 

惑星ジュピターとその衛星達
木星
木星


 




プロフィール

谷真子 masakotani

Author:谷真子 masakotani
東京音楽大学卒業

ADRESS
奈良市学園前

ピアニスト谷真子公式サイト
http://masakotani.co
奈良市学園前 谷真子ピアノ教室 教室ブログ「musica」
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